2012年 02月 10日
この冬はなんと快晴続きで暖冬だろう、と喜んでいた矢先、この1週間ほど記録的な厳寒となっている イタリア。トスカーナは先週水曜日に大雪となり、我が集落も孤立の島となった。 学校はもちろん休校。週末にかけて5連休となった娘は多いに雪遊びで楽しんだらしい。 今回の積雪の不思議は局部的であること。フィレンツェからたった20キロのわが町は大雪、でも フィレンツェはちらちら降っただけで全く積もらず、そしてピサも大丈夫。 おかげで良い案配に無事にロンドンに飛ぶことができ、無事帰宅した。 この大寒波、トスカーナは比較的被害は少ないが、アドリア海側のマルケやアブルッツォ圏の地域 では前代未聞の大雪になっているそうだ。古都ウルビーノでも1メートル近くの積雪となっていて、 断水、停電と大変な状況とか。通常はそんな大雪は降らない地域であるのに。 要するにシベリアから来る大寒波なので、中央ヨーロッパ全体が大雪とマイナス気温に見舞われ、 イタリアもその例外に漏れず、北イタリアはもちろんのこと東側の地域に大雪被害が出ているわけで ある。トスカーナ地方はイタリアの背骨に当り東西を分けるアペニン山脈のおかげでやや保護されており、 さほどの大雪とならずに済んだ。 ニュースで聞くところによると寒気はすべて南に流れているようで いつもは零下のアイスランドなどが雪でなく雨が降っているというから不思議である。 今週末はさらなる雪の予報なので、あーあ。 交通にも支障が出始めてスーパーも品薄になり、また野菜や果物の価格高騰もあると聞く。 これはもしかするとイタリア式便乗値上げかな。 雪などほぼ降ったことのないローマでも週末にかけて雪が降り、首都は麻痺状態。 なにしろ慣れていない雪で道路に撒く塩もないし除雪車もないということで街中パニックだったらしい。 積雪からすでに一週間経つが。とにかく日中の気温が上がらないので積もった雪が解けるのも時間が かかる。 寒くて歓迎できない雪であるが、雪景色の美しさだけは否めない。 葡萄園と杉の木のアクセントがある白の世界。 とくに夕暮れ時は絶景だ。 この光景を愛でながら春の訪れを心待ちにするこの頃である。
by jamartetrusco
| 2012-02-10 00:42
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