2009年 06月 25日

抜け殻

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展覧会というのはなんなんだろう。
展示している時間の緊張感と喜び。
これから何が起こるかわからない期待と不安。
わくわくどきどきして、どんな出会いがあるか、
色々心巡らせる時間である。
パリ展もしかり。
一番楽しい時間は展示のひと時である。1日半の展示時間に
合わせてさて大丈夫であろうか、と作品をひもとく。
展示空間は予想以上に美しく、石壁の色も素敵だ。
イタリアの煉瓦色とは違ったやや白っぽい古い石壁。
アレの紙の作品にはうってつけだ。
限られた予算にて考えた展示システム。プラスチックの透明版に
クリップで紙をとめてチェーンで吊るした。
静かな地下の展示空間で過ごす貴重な時間。
私とアレと、何も考えずにひたすら作品をかけていく、その
無償のエネルギー源。退屈するのは娘のみ。

そして始まる展覧会。オープニングの夕べは様々な人々の
嬉しいコメントに感動する。でも細部は全く覚えていない。
興奮と懸念の混じった自己満足と自己嫌悪のひと時。
あっという間に終わった宴の後は、どこかむなしい抜け殻に似た
状態である。
展覧会というのはまさに自身のエネルギーを使い果たした抜け殻に
近い。

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by jamartetrusco | 2009-06-25 05:14 | Arte di Ale(アレのアート)


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