トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2009年 09月 02日

ピサの斜塔が最も美しく見える処

ピサのCampo dei Miracoli, 奇跡広場はその広々とした空間に芝生に囲まれて大聖堂、
洗礼堂、かの有名な斜塔、そしてカンポサント(墓所)の4つのモニュメントが一挙に
集まる。海に近いせいかどこか開放的な空気と青い空にむけて立ちそびえるこれらの建物は
下を歩く観光客の雑踏など我関せず縁のようである。
フィレンツェの石造りのシニョーリア広場が壮年の賢さを持ちながらも閉鎖的で内向的な
感があるのに対して、この広場は青年のエネルギーあふれる希望と開放感に満ちている。
15世紀にむけて力を集結してトスカーナを制覇していくフィレンツェを京都に例えるなら
12〜13世紀海港都市として大きな力をもったピサはどこか奈良のおおらかさがある。
喩えは極端であるものの。どちらが好きな広場かと言われば文句なしにこの奇跡広場である。
いつ訪れてもこの広場の美しさには目を奪われる。白い建築物の堂々たる姿と雄大な
広場空間の調和と共鳴感は類い稀なものである。
さて今回斜塔がもっとも美しくみえる穴場を見つけた。
収蔵品に有名な作品がないためか人気も少ないドゥオーモ美術館の中庭である。
夏のぎらぎらした太陽と観光客の雑踏をさけて静かに斜塔の絶景を望め得る一角である。
修復中の被り物のせいで建築の全体の美しさがやや損なわれているものの、斜塔の
姿を最高の角度にて独占できる。
美術館自体も元僧院であったに違いない構造で美しい。
2階の回廊の石のベンチに腰かけて斜塔を眺めるその満足感。
なによりも静けさの貴重を感じる。



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by jamartetrusco | 2009-09-02 15:11 | Paese (土地柄)


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