2009年 12月 08日

心の自由

f0097102_0222770.jpg


先日のBorse Nere come Nidiのグループ展は思いがけず広がりを持つ展覧会であった。
フィレンツェのサンティッシマ・アヌンツィアータ広場にあるブルネレスキ建築の
ルネサンスの建物内の広間で行われた土曜日のたったひと午後の展覧会であるものの、
参加者がひとつの目的をもって集まった会であり、種々様々な作品展示がひとつの
物語のもとに織り絡み合っていることがひとつの調和を作りだしていた。
共通項は、まず皆が企画者であるエレナの友人である作家、建築家、詩人、画家、
彫刻家であること。エレナのLibro Nero、「黒い本」を元に展開した個々別々の
表現を展示の中核としていること。そしてその中核の周りにそれぞれ独自の自由な
表現を合わせてひとつの小さな展覧会を築き上げていること。
キュレーターがいるわけでもなく、見に来る観客が多いわけでもなく、売るための
展覧会でもなく。いったいその意義は何?と問われればその答えは以下のように
言葉することができるだろう。あらゆる形で制作にかわわる参加者39名に共通する
「作ること」に対する情熱。時間や物質的目的に追われない、心の自由を支えに
作り上げる個々の表現。市場や肩書き、建前に侵されることなく、ある個人のまわりに
集まる心の同胞とともに展覧会を行うことの意義。表現はツバメの飛行と同じく空を
羽ばたき、心の向くままに巣におりる。そのような心の表現をBorsa の中に「包み」
あげる展覧会。
作家同士の交流という意味でも貴重な時間であり、ゆったりと時の流れる、心の
充実感を感じさせるひと時となった。


f0097102_022116.jpg

[PR]

by jamartetrusco | 2009-12-08 00:23 | Vita (人生)


<< ハミルのコンサート      Borse Nere come... >>