トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2010年 01月 17日

曲芸師のような木

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オリーブの根っ子の彫刻は一休止で、今アレの凝っているのはパイブの原材料
であり軽く堅い耐火性の木材であるブライヤ。彫れば彫る程形が面白みを増す。
オリーブよりさらに希少価値のある木材である。
かなり堅木であるので彫るにも大きな力エネルギーではなく手元の力、蝮指に
も似た手先の器用の必要な素材である。
コンコン、カンカン、と音の激しいオリーブの根の
彫音は不在で、まったく音がしない。
無言の中からいつしか生まれでてくる小さな彫刻達。
どれも手の中に入るぐらいの大きさの塊。
手の油にその艶を増してくる。形はオリーブと同じく人型に近く、さまざまなくねり、
うねりを備えている。まるでオリンピックの体操選手の
アクロバティックな動きに似て。
山火事にて黒く変色した部分すらまるで必然性を持つかのようだ。
小さいながらも内エネルギーを秘めているように見えるのはこの木の持つ本質のせいか。
心や魂を恍惚に運ぶパイプの素材であるのも何か根拠があるのかもしれない。
こんな自然の力に毎日触れる作家の心は自然の鼓動と繋がっているに違いない。

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by jamartetrusco | 2010-01-17 22:30 | Arte di Ale(アレのアート)


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