2006年 03月 29日

Aleの彫刻 Grilli たち

アレのエトルリア・ルーツへの憧憬はすでに前回のブログにて少し触れましたが、ここでは
彼のもうひとつのインスピレーションである”Grilli"について話そうと思います。

”Grillo"はイタリア語では辞書の一般的意味としては虫の「こおろぎ」に該当します。でも
彼の意図する”Grillo"は頭でっかちで、頭のすぐ下に足がついているようなグロテスクな
形体の生き物(人間のような獣のような)のことです。もともとはフラマン派の画家ヒエロニムス・ボッシュ(1450年頃〜1516年)の絵に出てくる不可思議な生き物のことを指した名称に由来します。


ボッシュの下絵(オックスフォード、アシュモリアン美術館)
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ロマネスク、ゴシック建築などの屋根の先端につけられた”gargoyle"や中世、ルネッサンスにしばしば描かれた"grotesco" 「グロテスク」のデザインなどに皆共通する、奇怪な生き物たちです。
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アレにとって、彼らはとても魅力的なもの、どこか人間の奥深く潜む真実を表すような
魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした存在。エトルリアの神々にもつながっていくのです。


トスカーナの人々のなんとなく毒をふくんだような洒脱なユーモアと知恵はどこかこんなところに根ざしているのではと。


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私の大好きなアレの「グリリ」たち。

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One click please!
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by jamartetrusco | 2006-03-29 18:31 | Arte di Ale(アレのアート)


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