2010年 12月 05日

雪に虎

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このところヨーロッパ北部は激しい寒波に見舞われて大雪、空陸とも交通の乱れ、
そしてイタリアでもボローニャ以北は雪、トスカーナはアペニン山脈の壁に守られて
一部の標高の高い地域以外はまだ雪は降っていないが、毎日降り続く雨とひょう、
天気は大荒れである。そして寒い。今日はテラスの雨水まで氷りつき、外は一面氷ついた
滴で真っ白である。

虎年の師走を祝して葛飾北斎の肉筆「雪中虎の図」。
画狂老人期、90歳代の北斎のこの肉筆。
虎がまるで浮遊するがごとく雪に踊るこの姿は幾分の笑いを込めた神々しさが
ある。北斎の天才が息づいている。

The Tiger in Asian Artという展覧会がロンドンのAsia Houseにて来年2月12日まで開催中。虎年である今年の初めに開催されても良かったと思うが、題材として興味をそそられる展覧会である。
この作品も出品されているらしい。

虎の数がここどんどんと減少していると聞く。このアジアにしか生息しない孤高の
気高い動物を皮を目当てに狩ったりする人間達が多いせいである。
人間というのはどこまで救いガタキ生き物なのだろう。
どうか虎が人間という天敵の犠牲にならないように心より祈るばかりである。
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by jamartetrusco | 2010-12-05 19:29 | Vita (人生)


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