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2010年 12月 23日

女性作家による自画像

フィレンツェのウフィツィ美術館の収蔵品は膨大な数にのぼるので常設できない
作品が数多くある。その中で'I Mai Visti'-「未公開」作品を定期的に展示する
一年に一度の展覧会が開催されてきた。場所はウフィツィ美術館の目の前の
別館。今年は1700に及ぶ自画像の中からその内の7%に過ぎない女性作家に
よる自画像を選んでの展覧会、題して'Autoritratte「女性自画像」。
開催は来年1月30日まで。

今回の展覧会のオープニングに行くことができたのは、フランスより戻って来た
アントネッラがその中の一作家として参加しているからだ。
別件にて展覧会を監修したジョヴァンナ・ジュスティに会った際にアントネッラの
ビデオ映像による自画像を気に入り、急遽展覧会に作品が加わることとなった。
彼女のためにもコレクションに購入されるのであれば良いが。

展覧会は18世紀頃の作品から現代まで。作家も無名有名混じっている。
会場も屋敷の一室を思わせるようなデザインになっており、自画像の展示に
なかなか合っていた。草間弥生の作品も一点。ちょうどアントネッラの作品の下に
飾られていたが、草間作品としてはいまいち。
あっ!と思ったのはアリソン・ワットのひだの絵。
自画像でないのだが何故か選ばれていた。
作家が女性であること以外は自画像となりうる要素はないのだが。
以前彼女について少しブログにて紹介したことがあるが、さまざまな自画像に混じって、このモノクロームな世界の
力強さが一段と目をひいた。ひだを描いているだけなのだが、その陰影に深い見えない世界が
感じられる。具象でありながらそれを越えた抽象的、精神的世界を打ち出すような不思議な
表現だ。

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by jamartetrusco | 2010-12-23 01:06 | Arte (芸術)


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