トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2011年 01月 04日

冬の風景

風景画を無心に描き続けているアレ。
絵画としての美的要素を考えると春夏の風景より秋冬の
風景の方が制作精神を揺すぶられる、と言う。
春夏はどこを見回してもただ緑、緑、色が単調である。
太陽の光が事物を明白に照らすおかげで陰影の機微も少ない。
それに対して、秋冬の風景は色のグラデーションが増す。
常緑樹の緑に加わり、葉が朽ち果てていく茶褐色の木々。
空も様々な色を帯びる。
雲に被われた地に近づきつつあるようなどんより空。
霧や霞に被われて天と地の区別がなくなるような湿った
大気。白い煙る雲。
暗雲の中かすかに赤みを残す夕焼け。
雪の後の風景はまた美しい。白と黒の凛とした厳寒の宇宙。
風景画が抽象性を増すのは冬の風景である。

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四季折り折りに同じ場所を描き続けたモネの画家魂を理解する。
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by jamartetrusco | 2011-01-04 18:58 | Arte di Ale(アレのアート)


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