2011年 02月 22日

収穫

旅から帰ると常に日常の空白がある。彼方での日常はこちらでの日常と違うので一瞬空白な
感じがするのである。
時空がどこかで交替するような、飛行機で移動するという事自体が人間の元々の物理的
現実と違うのであろう。長いとは言えたかだか12時間弱の間に10,000キロの距離を
一気に移動するのであるから。
とは言え一瞬の戸惑いも一日も過ぎればまたたくまにその彩色を失い、またこの地の
日常へと解け合っていく。
まるで今まで過ごした日本での時間が夢であったかのように。
いつも旅にて感じる感覚である。
仕事、友人、アレの展覧会を 巡りあっというまの滞在であった。
多くの凝縮した時間は心にずっしりと大切な足跡を残している。

アレの夏の展覧会へ向けて画廊の方ともゆっくりした時間を持てたことは実に良かった。
これからの詰めが重要である。
この展覧会の実現へ多大な助言と助けを惜しまない心の師は様々な余韻を残して将来への
道筋を作ってくださった。師への感謝を含めても最良の展覧会にしたい。

ロンドンの仕事仲間。彼の案内をできたことは実に楽しかった。仕事なのに全く苦でなく4日間
ぶっつづけて時をともにしたのに、全く疲れがなかったのは彼と心が通じ合っているおかげ。

東京の仕事を通して知り合った心からの友。ますます力をつけて行かれるその潔くきりっとした
仕事ぶりは会う度にぞくぞくとした感動を伴い嬉しさで満ちる。仕事に活き活きとしたその姿は
不思議な色気に満ちている、と友ながら思った。

ロンドン時代からの長い日々を共にした友人と過ごしたゆったりとした時間。
素敵な空間での昼食。こういう時間が心を癒してくれる。

そして、作家として心から応援している友人から素晴らしい贈り物を頂いた。
感動、感激。ずっと大事に飾りたい。Aさん、本当にありがとうございました。

最後に今回初めて訪れることのできた伏見稲荷。訪れる度に様々な行事で人に溢れかえり
訪問を諦めていた神聖な場所である。
2月初午にちなんだ行事があるにせよ人気もあまりないその境内。永遠と続く赤い鳥居の
超現実的な道のりはまるで未知の世界へ辿り着くかのようである。
ニューヨークのGate Projectを過去に手がけたクリストも真っ青になるに違いない、その
執拗までの鳥居の列。
人間の信じる心の底なしの力を感じた。

今回滞在での心への収穫の数々。

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by jamartetrusco | 2011-02-22 21:57 | Vita (人生)


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