2011年 03月 13日

祈り

この度の日本東北地方太平洋沖地震による大被害、イタリアより無力な気持ちで見守るしかない。
毎日のようにこちらでもまず一番のニュースとして様々な報道番組にて語られるこの大災害。
特に印象に残ったのはTG7。La 7は時事報道に力を入れ、他の国営放送3チャンネルや
ベルルスコーニ首相の設立した民放のメディアセット・グループの3チャンネルとはひと味違った
番組作りを目指しているチャンネルである。
ディレクターであるエンリコ・メンターナ氏はもと民放5チャンネル(Canale5)の報道番組の
ディレクターであったが、次第にベルルスコーニ氏と政治的見解が異なっていき、だいぶ前に
番組を降板していた。この半年ほど前よりLa7の報道番組を担当。
それ以来視聴率をどんどん上げている。

彼が日本の大地震のニュースを受けて、同日の夜特別番組を組んだ。
自国も日本ほどではないにせよ火山国であり、つい最近もローマから遠くない山あいの町
アクィラにて大地震があり、町が未だに復興していないという事実もある。
地震学の専門家をスタジオに呼んでいろいろな説明をしながら、今回の日本の大地震が
アクィラでの地震の1000倍ほどの威力があったこと、またもしこれほどの規模の地震が
イタリアに訪れたらどれほどの被害があったか、など話しながら、日本に滞在するイタリア人
からのメッセージも含めて、日本国の地震対策の技術の素晴らしさ、また人びとの冷静な
対応ぶりなどへの感嘆と敬意の気持ちを力を込めて伝えていた。
そしてイタリアにも原発を作るという案を出しているべルルスコーニ現政府への疑問の問いかけ、
賛否両論を議論した。今更イタリアで原発を作る案など考えられないことである。
普通の道路すら維持ができず、またゴミの処理すらおぼつかない国であるのに一体どこに
原発を作るというのか。

通常は日本についての報道はあまりなく、未だにステレオタイプのイメージとしての日本を語る
傾向にあるイタリアの報道の中で、この地震特別番組はとても正当公平で日本人としても誇りを
感じられるものであった。
1995年の淡路大震災の時には全くなかった報道のレベルである。
イタリアの日本に対する理解が深まっている証拠かもしれない。
または情報がインターネットのさらなる発達により伝わりやすくなっているせいもあろう。
そしてイメージの力。津波による自然の脅威のイメージは世界中にあっという間に広がる。

今回の地震、日本にとっては精神的、物理的大被害の克服と今後の復興の課題の大きさなど
まだまだこれから大変な時期を迎えるだろうが、この悲劇が日本という国の強さ、日本の人びとの
良さと心意気の強さなどを自ら悟り、発揮する機会となり、一日も早い回復へと繋がることを
祈るものである。どこか自信を無くし、意気消沈している今の日本のネガティブ心理をひっくり
返すひとつのきっかけとなってほしい。
日本はこれをバネとしてさらなる飛躍をしてほしい。

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by jamartetrusco | 2011-03-13 05:20 | Vita (人生)


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