トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 04月 05日

Tabernacolo ー聖なる道しるべ

イタリアの街を訪れますと街角に聖母マリアを描いた図が祭壇のようにガラス越しや柵越しに保存されているのを目にすることが多いと思います。これはこちらではTabernacoloと呼ばれています。日本語訳では壁龕と訳されています。

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起源はユダヤ教まで遡り、持ち運びできる神殿を意味するようです。語源はラテン語の
Tabernaculum(テント、小屋)から来ており、やはり神聖な遺品をおさめ礼拝する場所として
生まれたもので、教会の中などにも見受けられます。

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私の住む田舎の道を散歩しますと、道ばたのところどころに、もっと素朴な形のTabernacoloが佇んでいるのが目に入ります。ほとんどの場合は聖母マリア像、または聖母マリア図です。そしてそばにお花が添えられています。まただれかが土で焼いた現代のマリア像もあります。過去には巡礼者や旅人を守り、その道しるべとなるような重要な役割を果たしたに違いありません。今では人里知れず、花も枯れ、どこか寂しい様相です。
ところで、以前アレと友人カップルとでTabernacolo復活のため現代の作家何人かとともにtabernacoloのために作品を制作して、歩きながら発見する展覧会を企画したら面白いのでは、と話したことがあります。いずれ実現したい企画のひとつです。

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私の友人のフィレンツェ在住のじゅんこさんはこのTabernacoloに比較できるものとして日本のお地蔵様を思い、そのお地蔵様をフィレンツェに紹介しようと今お地蔵様展を企画し、お地蔵さまにまつわる表現をなさっている作家の方、また支援して下さる方の協力をつのっておられます。

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古くから伝わる精神文化というのはどの国も形こそ違え、どこか似た心の住処、よりどころがあるものです。ですからお地蔵様を通して日本とイタリアの交流となるようにと。草の根の文化交流などと一時期言葉がはやりましたが、そんな表面的な交流でなく、文化の神髄にある人間の「心」に関わる、一見目立たない事物を紹介することで真の理解が得られるかもしれません。どうかうまく実現できますように。

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by jamartetrusco | 2006-04-05 22:21 | Storia (歴史)


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