トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2011年 09月 17日

心象風景ー万物流転

京都での長い滞在の最終2週間の展覧会。ラストスパートがかかった長距離走行の
ような集中力を伴った緊張感ある時間。
最初の一ヶ月はだらだらと過ごしてしまった感がする。計画を全くたてずに時間を
過ごすと毎日が惰性的になる。今年は娘もティーンエイジャーの始まりの兆候で
同世代の友達がいないことが大変苦痛となっていることがつくづくわかった。
だんだんと親離れしていくのだろう。
前半の時間とは対照的に終盤の展覧会で過ごした日々は大変充実したものとなった。
毎日、毎日京都から大阪へ通うのは大変と予想としていただが疲れたのは最初の
2〜3日で、その後はリズムがついてきて苦にならなかった。
体がなれるというのはすごい。

今回初個展の画廊での作品発表は主に風景画。すべてアレという一人のトスカーナ
人の中に息づくトスカーナの大地の想像上の風景である。想像上でありながら、
憧憬の念を抱かせるのはやはり「どこかでみたような」という自然の結晶的イメージだからだろう。
見てくださる友人や観客の方々が一応に感じてくださったのは心が落ち着く、懐かしい、
イタリア的でありながらどこか日本的、といったものである。
アレの描いた風景画は暁光、夕闇、漆黒の夜、冬景色などいずれもトーンダウンした
枯れた色調のものが多く、陽光眩しいトスカーナの春夏の風景ではない。
そこがどこか東洋的と感じられる部分かもしれない。
枯れ行く木々、雲に隠れる月、朝霧に覆われた谷、雪に覆われた白黒のモノトーン、など侘びた
情感に満ちた風景である。
一人の方が残してくださったコメント。眠れぬ夜を過ごす時に目前に現れる夢と現実の狭間に
あるような目をつぶっていても見えるような景色。

見る人によって様々な思いを託せると見える風景画となった。
それ故に心象風景、そしてすべての宇宙が中に潜んでいるかのような意味での万物流転。

さてこれからどんな作品展開となっていくだろう。
日本で感じた様々な憶いを消化しながらこの数日が過ぎていくだろう。

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by jamartetrusco | 2011-09-17 18:05 | Arte di Ale(アレのアート)


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