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トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2012年 05月 14日

花、果実、そして猫

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4月はだいぶ悪天候が続いたけれど恵みの雨のおかげで5月に入って急速に花が咲き始めた。
今年の芥子の花の赤の色の美しさ、そしてその咲きぶりは例年を上回る美しさだ。
そしてアレの世話をする上の庭の杏の木も過去になく多くの実をつけている。
このまま熟してくれたら6月には大収穫となる。
雨の量、その後の太陽の具合が花や果実の実りに最適だったのだろうか。
本当に春の色満ちあふれる野原である。

今年の夏は帰郷せずにここで過ごす予定である。例年アレの展覧会やらなにやらで夏は
京都で過ごすことが多かったが、今年は久々にイタリアの夏を謳歌することになる。
テラスで過ごす美しい時間を残して帰郷するのはやや心残りであることは確かである。
夏のイタリアはやはり一番好きだから。イタリアの美しさ、香り、音、すべて一番絶頂に
達するのはなんと言っても夏である。
イタリア、夏、太陽、光、海、地中海の空気の香り。そして夕暮れ時からテラスで過ごす
時間の美味しさよ。
これを楽しまなくてはイタリアに居る価値は半減するというもの。
特に文化的な刺激の少ない田舎暮らしの我が家では。
気候の悪い時は大都会にいるほうが刺激もあり数倍も楽しい。

さて4月24日にロンドンに発った日、その日以来モモが姿を消している、という知らせを
ロンドンで聞いた。帰ってきてももちろん戻っていなかった。
そうこうしている内に2週間経ってしまった。最初は雄猫だから雌猫を追いかけて遊んでいる
のだろう、そのうち帰ってくるよ、と言い聞かせていたけれどあまり姿を見せないとさていよいよ
だめか、とも思えてくるものだ。
そうしたら数日前突然と夜戻ってきた。
大型の猫であるので、もつとずっしりした体重が半分になったかのようにがりがりに痩せて。
母猫も妹猫も胡散臭いこの猫は誰?と半信半疑。牽制するような態度。
これだけ痩せて帰ってきたということはとにかくあまり食べていなかったということ。
雄は雌を探すときは食べないのだろうか?それともただ単に迷っていたとか。
やっと昨日から3匹で遊び駆け回る。またグループの一員に受け入れられたらしい。
唯一変わったのはその鳴き声。失踪前はミャーという高音が低く押しつぶされたような
だみ声になってしまった。
はて、声変わり?


花、果実、そして猫_f0097102_23503215.jpg


by jamartetrusco | 2012-05-14 23:52 | Vita (人生)


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