トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 04月 16日

何故に In Corso d'Operaか

私のブログ・タイトルは何故に「進行中」 In Corso d'Operaであるか。このタイトルはすでに3年前のちょうど復活祭の時期にオープンして半年ほど続けていたアレのオープン・スタジオ、Studio Apertoのコンセプトとして使用したものである。


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モンテフィオラーレにある聖ステファノ教会は城塞の中で一番高台にある。その横に以前から空きスペースがあって、何か展覧会でもできないかと思っていた。そこで教会の司祭、ドン・ソラーロにだめもとで聞いてみた。すべて改装は自分たちでするので使わせてもらえないだろうか、と。すると即了解を得られた。そこで2003年まだ寒い時期、このスペースの大掃除から始まり(使わない家具やらごみの山やらそれは一苦労)、壁をすべて塗り替え、れんがの床を磨いて、なんとか展覧会をできる空間に変えた。そして彫刻、絵、デッサンを展示しがら制作開始。無事にPasquettaの日(復活祭の月曜日)にオープンすることができた。イタリア語の”In Corso d'Opera"というのは英語のWork in Progressの意、仕事が「進行中」ということを表す。 



その時のコンセプトを簡単にまとめたもの。

IN CORSO D’OPERA      
       Montefioralle, interno ed esterno
Mostra concepita come ‘studio aperto’, esposizione e creazione insieme.
L’idea fondamentale è ‘iniziare’ piuttosto che ‘inaugurare’ .
Coinvolge il luogo, la storia, la natura intorno a noi e si evolve nella direzione sua naturale via via che il tempo passa. La natura che va come deve andare.
Per questo è intitolata ‘In Corso d’Opera’.
Non è cosa ‘definita’ che si rappresenta ma ‘infinita’ evoluzione dell’ idea e dell’azione.
Il non finito come infinitivamente finito.
L’arte di veder e non veder.
Il materiale naturale come fonte illimitata di ispirazione.
 
「進行中」           
 ー モンテフィオラーレの内部と外部


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工房開放を意図とし、「見せる」と「作る」を合体させた展覧会である。
その主旨は「開催する」のではなく「始める」ことにある。我が身の置かれた場所、歴史、自然を取り込みながら、時の経過とともに、然るべき方向へと進化していく。自然とは、じねん、自ら然るべきにある。その意味での「進行中」である。 表現するのは「確固たる」何かではなく、概念と行為の「無限なる」展開である。
未完了というのは無限に完了していること。見ると同時に見えない芸術。自然がインスピレーションの無限の源である。


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アレの制作哲学、また我々の生活モットーである。置かれた環境、歴史、自然、それらが我々の「今の真実」を作っているわけである。自然とは「自ら然るべき」姿であるのでそれは一つのあるべき方向に行かざるを得ないのである。この大宇宙の中、作家たるものいったい何ができるのか、芸術とは何か、あまりにもコンセプトのみが先走り、アートのためのアートが主流となっている。どこかで然るべき姿の表現を見失いがちだ。それは見た目には「かっこが悪く」「時代おくれ」かもしれない。しかし真実の種が必ずそこには存在すると思うのだ。そしてその種は必ず培われ開花する。それはすなわち自分の小宇宙を体現していくことにほかならない。

3年前の復活祭に思いを馳せて。


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by jamartetrusco | 2006-04-16 01:15 | Arte di Ale(アレのアート)


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