トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2013年 02月 21日

イタリアはいったい変わるだろうか

この日曜日に総選挙を迎えるイタリア。
一昨年ベルルスコーニ政権が落ちてGoverno Tecnicoと呼ばれるモンティ首相に
よる仮政権が続いていた昨年。そのモンティも去年終わりに解散宣言してこの
総選挙を迎える。モンティも当初は良いかと思ったが、銀行出の保守派の頭には
限界があると思える。共産党を含むPDという左翼政権はたびたびの機会を持ちながら
その対処の仕方の悪さと行ったら目も当てられない。保身のみを考えているとしか
思えない。ベルルスコーニ政権が落ちた時にはまるで圧勝のごとくだったのが
党内の党首選択をめぐってまた力をなくしていった。
このように政治的には常に混沌としているイタリアであるが、ついに爆発寸前の状態と見える。
過激な発言にて国営テレビ局の出入りが御法度になった元々コメディアンのベッベ
グリッロ率いるモヴィメントチンクゥエステッレ党。Movimento Cinque Stelle.
五つの星の運動という意味。
彼はこの選挙に向けてイタリア各地の都市を回って広場での選挙演説集会を行ってきた。
テレビにはいっさい出演せず、人と人との生の出会いだけを重視して行ってきた
彼の戦略は今にしてついに実を結んできたと思われる。
ジャーナリズム、特にジャーナリズムがしっかりとしていないイタリア
であるからなおさら、その恩恵には被る必要なし、という強い姿勢のもとに。
事実を伝えるのでなく、自分達の都合の良いように大衆を動かすという
傾向があるので全く信用できないという理由からだ。
選挙前のイタリアは毎日毎日これでもか、これでもか、と政治家が番組に出演しては
その方針を語る。すべてが聞き飽きた政治のための政治話ばかり。

イタリアの問題を根本から語る政治家などいない中、グリッロの主張はとにかく
すべてを覆そうという良い意味の革命を目指す、今のイタリアにもっとも必要とされるもの。
イタリアのほとんどの政治家は甘い汁をすって私欲資産を増やしてきた、とにかく
この汚職に汚れた政治を変革して、庶民の生活第一を唱えるPopulistaの意見である。
イタリアのこれまでの問題はなにはともあれ「何もかわらない、現状維持」という
こと。どろどろに淀んだ泥沼の状況である。
第2次大戦以降ずっと続いてきた資本主義と共産主義の2極に分かれた政治、社会、
文化の縮図であっタイタリア。敗戦国として余儀なくされたこの短絡的な解決法に
よって文化歴史的に複雑怪奇な素晴らしい国イタリアが大変つまらない国になって
行ったのは80年代以降からだろうか。私が垣間みた90年代初めのイタリアは
まだここまでどん底でなかった。

今のイタリアに必要なのはとにかくこのどんよりと停滞して何も変化のない状況から
逸脱するために喝を入れてくれるエネルギーである。
そしてそれを可能にするのは今のイタリアでは唯一グリッロ率いる政党だけであろう。
どの政党にも懐疑心をもっている投票せざる人々を一気に手中にいれれば彼の政党へ
の投票率は20%、いや30%にも昇るかもしれない。

イタリアはそろそろ本当の改革が必要と思われる。

さてどうなることか。

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by jamartetrusco | 2013-02-21 05:32 | Paese (土地柄)


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