トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 04月 23日

画家  Domenico Gnoli

アレと私にとってとりわけ惹かれる芸術家のひとり、Domenico Gnoli ードメニコ・ニョーリ。1933年ローマ生まれで、1970年おしくも47歳にて世を去る。父親は歴史学者、母親は陶芸家という環境から芸術の道へ進むのは当然だったらしい。かれ曰く「私は生まれてからアーティストになる以外考えられなかった。父が認めた唯一の仕事だったから。」 芸儒家の道を良しとしない親が多い常識から考えても、ニョーリの育った希有な環境がわかる。
初めの内は本のイラストやグラフィックデザイン、舞台芸術や舞台衣装のデザインなどを中心とした仕事に携わるが、1964年以降、カンバスにアクリル彩の独特な絵を描き始める。ほとんど自身で学び確立した手法である。
日常のどこにでもある事物ーベッド、ボタン、ネクタイ、人の体、シャツなどなどーの一部に焦点を当ててそれを拡大鏡を通して見るようにカンバスいっぱいに描く。

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ひとつの日常が全く異なる非日常と化すのである。なんでもないものが突然神聖な、時を越えた「何か」に取って代わる。色彩はイタリアのフレスコ画のそれに似て淡く深い。日常の事物をこれだけシュール(超現実的)に描ける作家はなかなかいないと思う。


日常と非日常、空間と超空間、事物と抽象、作家が見いだそうとする永遠なる課題。
アレの目指す世界にひたすら近い作家である。アレの描いたドメニコ・ニョーリの肖像画が
自画像に近いのも偶然ではないかもしれない。

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by jamartetrusco | 2006-04-23 00:12 | Arte (芸術)


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