トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 05月 02日

Fibonacciの数列、あるいは黄金比率

最近世界中でベストセラーになったダン・ブラウン著の「ダビンチ・コード」。この本でも触れられているフィボナッチ数列。この著に書かれている多くの神秘は彼が発明したのではなく、すでに以前から語られていたものの、水面下に潜んで知る人ぞ知るの必儀のようなものでした。ですからこの本を読んだとき、アレはどこか、秘めていた大事なものが周知にさらされてしまったような、なんだかがっかりする気分になったようです。 そういってはなんだけれど、なんでもあっけらかんと単純に物事を捉えるアメリカの良くも悪くもオープンな発想。そういう発想のもとで隠れていたパンドラの箱があけられてしまった、それがどうも気に入らなかったみたいです。本の面白さは横に置いておいても、そのように感じるヨーロッパの読者は案外いたのかもしれません。
このフィボナッチの数列というのは本当にこの世の自然の法則の下になるような不思議なもので、簡単に言えば、1、1、2、3、5、8、13、21、、、、という風に隣り合う数字を足していく方法です。そしてこの隣合わせの2数の比率が黄金律、1,618033、、、。一番均整のとれた美に発見できる比率です。古くはギリシャ、ローマ、そしてルネッサンス時期の建築や彫刻などほとんどこの比率にて計算され、設計されています。


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イタリア語ではこの比率をsezione aureaと呼びます。こうして考えてみると、自然の法則(たとえば花びらの花弁の数がフィボナッチ数である)とか、美の法則がこのような数字の比率で成り立っているという不思議な事実が見えてきて、芸術の未知なる奥義を垣間みる気がします。そしてもうひとつ興味深いことに、このフィボナッチも、天文学者であり哲学者でもあり、ローマ教会から異端者扱いをされたガリレオ・ガリレオもなんとトスカ−ナ生まれ。 トスカーナってやはり神秘の地。

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それはさておき、アレは去年京都での展覧会をひかえてもんもんと仕事をする日々を送る中、ある日突然、ひらめいた!とわめいたのです。展覧会の主旨、構成の仕方、このフィボナッチの数列で解けた!と歓喜しているのです。わたしはよく詳しいことがわからずでしたが、かれのスタジオの机の上に黄金比の長方形が描かれていて、何かを解決し、先が見えたことだけはわかりました。作家というのは実に面白く、まだまだ何か私の知らないことが隠れているのだろうな。



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by jamartetrusco | 2006-05-02 17:44 | Arte (芸術)


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