トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 05月 09日

Studio di un artista ー 作家の工房

我が家のアレの工房。そこはもともと食べ物やワインの貯蔵室、cantinaの一部である。故に薄暗く、ひんやりした空間である。このアパートを借りるときに、がらんとしたこのアーチのある空間に魅了された。前に住んでいた人はここを居間として使っていたらしい。でもこの湿気でどうやって? 自然光がないので、工房にやはり向かないかも、と思って住み始めた当初、現在の寝室を工房に、そしてこの場所を寝室にして寝てみたことがある。ところがわたしもひいた風邪は治らない、なにかベッドはじっとりしてくるで、これは体に悪いは、ということでまた部屋を交換。

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いまではずっとアレの工房として活躍している。冬場はセントラルヒーティングが入るので暖かくなるし、湿気も取れる、夏場は一番涼しい過ごしやすい場所。春秋の中間の時期が最も寒く感じるアングルである。それでも「住めば都」でアレも自然光ならず、人口照明による制作に慣れてしまったようである。彼の制作方法はキャンバスを木枠に張ってからそこに描いていくのではなく、そのままの平な状態で仕事場の机の上で作業していく。気持ちが入っているときには何枚も続けて描いていく。

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そして、必要不可欠な音楽。今かれの一番聞くのはオペラ。知り合ったときには全く聞いていなかったのであるが、私が感化してしまった。好きなオペラのアリアをがんがんかけながら制作する。そして膨大なカセットの数々。イタリアのラジオや日本滞在の際に耳に入る好きな音を録音する。10年ほど前京都に2〜3ヶ月滞在していたときKokoroというラジオ局があって、そこではインド、スリランカ、アフリカなどなど様々な国の音楽を聞かせてくれた。そこからの収録はたくさんある。未だにカセットのアナログ派だ。

アレはまたとても整理整頓の上手な作家である。細々した物、筆、瓶、必需品などなど、すべてきっちり整理されあるべき場所にいつも収まっている。どこになにが入っているか、全部記憶しているからすごい。そして過去の作品の数々もこのアトリエの四方の壁際にすべてモザイクのごとく収納されているのだ。大小さまざまなキャンバスが上下に重なり合いながら、なんとか隠れて収まっている。彼しかできない芸当。


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そして最後にコンピューター。私が今年買い替えたので彼もMacのPowerbook G4を使っている。でもアレって案外偉大、と思うのは、今までずっと日本語ソフトのコンピューターを使っていたのだ。try and errorを繰り返しながら覚えて行った。今ではMac OSXが入っているので全体のアプリケーションはイタリア語を選べるようになったけれど、Photoshopは未だに日本語のソフトのまま。それを自由自在に使いこなす。これには本当に脱帽。

執着心と情熱と適応能力と想像力と根気と体力と、、、心、精神、肉体、内臓、、、アレのすべてが詰まった空間である。

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by jamartetrusco | 2006-05-09 16:21 | Arte di Ale(アレのアート)


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