トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 06月 03日

Flatiron building in Radda in Chianti

昨日はイタリアの共和国記念日の祝日。第二次大戦後の1946年に王制か共和政かを選ぶ国民へのレフェレンダムがあり、イタリアが共和国となった日である。

そして朝、フィレンツェの友人のカルロ(リンクにも彼のブログ掲載)から電話があった。今ラッダ・イン・キャンティに来ているが、午後ドライブがてら遊びに来ないか、と。キャンティのドライブももう慣れっこになりすぎて、最近ではあまりしないので、良い機会、と同意した。そして彼は車も持っていないので我々が動くしかない。

お昼を食べてから出かける。娘のご近所のお友達のベアトリーチェも同行することとなった。午後一緒に遊ぼうと約束していたので、娘は絶対ドライブなんか行かない!と言い張るので、それなら誘ったら、ということになった。これで皆満足。
Radda in Chiantiもキャンティ同盟の大事な城塞の街である。丘高い立地条件と、いかにも中世の面影を残した町並みのため、観光客は多い。今日もあまり天気は良くないとは言え、国内外からの観光客がたくさん。皆午後の散歩をしている。


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市庁舎前の広場にてカルロと会う。市庁舎前にある教会の前でちょっと記念写真。

カルロは去年の9月から3ヶ月、京都の伝統産業振興を目指した京都府のプロジェクトに招かれ初来日した。平たく言えば、京都の伝統産業に姉妹都市であるフィレンツェからの職人、工芸家のアイデアを取り入れて、喝を入れるのを目的としたプロジェクト。招待されたカルロは京都での様々な伝統産業に触れ、理解を深めるとともに、彼のアイデアを投入した未来のプロダクトの案を出したり、京都の工芸学校で、フィレンツェの発信する知識と経験を織り込んだ講義を学生のために行うなど、たった3ヶ月ではあるが、なかなか有意義な滞在を経験した。まだ具体的に何かの形にはなっていないが、これからが楽しみなプロジェクトである。今年ももしかすると戻ることになるらしい。

前置きが長くなったが、カルロはフィレンツェにて美術学校を終了し、その後、美的で繊細な感性にて伝統的なイタリアの漆喰の壁造りを専門としている。ベネチア壁とも言われる蝋を塗ったかのようにすべすべして、淡い色調の壁のテキスチャー。手のかかる壁塗りの技術を必要とする。
そんな彼であるので、建築や様々な芸術の知識に満ちていて、一緒に散歩をすると楽しい。
エトルリアの知識にあふれ、地元の大地にたいする本能的理解力を持ち合わせ、独断と偏見のもとに芸術を語るアレと物腰、語り口が穏やかで、書物と経験から芸術への「知的」理解の深いカルロのふたり。対照的な二人であるが、どちらも個性あるフィレンツェ人だ。


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中世の穴蔵ののような回廊を散歩しながら、散策する内に、面白い建物を見つけた。カルロがすぐに叫んだには「ニューヨークのフラットアイアン ビルにそっくり!!」。おぼろげながらflat iron buildingの名前は知っていたけれど、具体的にどんな建物だったかなーとずっと考えていた。
そして、彼が今日送ってくれた画像がこれ。
時代は中世と1900年初頭と全く違う時期に建った建築ではあるが、人間の造ろうという営みは思わぬところで共通性が顕われる。アレいわくこの三角形はわざとしたのではなく、多分元々城壁の一部だったところが、分離されてこんな形になってしまったのだ、と確信していたが、でもこの類似性なかなか一見の価値あり。


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by jamartetrusco | 2006-06-03 21:12 | Paese (土地柄)


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