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2006年 08月 11日

La Notte di San Lorenzoー8月10日の祭り

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8月10日から前後、今年は昨日が満月だったので12日か13日が一番の見頃と言われる流れ星の見える季節。夜ふけて空を見上げる。流れ星に向かって願いを唱えるとその願いが叶うという。どの国でも同じ伝説が存在するのだ。イタリアでは今日は聖ロレンツォの殉教の日。流れ星は聖ロレンツォが祈りのために流した涙とも言われている。涙が聖人の願いのこもったものであるということから聖人の痛みを感じて皆が聖ロレンツォのために祈りそして自身の願いを流れ星に託すのである。
聖ロレンツォはまた火に焼かれて殉教したという言い伝えがあるので、8月10日の流れ星は聖ロレンツォの火柱とも呼ばれている。自然の現象と聖人が密接に結びついたイタリアならではの祭りである。

イタリアの近代の詩人ジョバンニ・パスコリもこの日にちなんで詩を残している。文字通り「8月10日」。小学校2年生の娘が宿題の課題でこの詩の2節を暗記せよ、というのがあり、つばめとその雛の死を扱ったこんな憂鬱な詩をなぜ子供に?と思ったのだが、聖ロレンツォにまつわるものだったのだな、と今更ながら納得。日本訳はさすがに詩なのでむずかしいので原語のままですが、ごめんなさい。

X AGOSTO
di Giovanni Pascoli

San Lorenzo, io lo so perché tanto
di stelle per l'aria tranquilla
arde e cade, perché si gran pianto
nel concavo cielo sfavilla.
Ritornava una rondine al tetto:
l'uccisero: cadde tra i spini;
ella aveva nel becco un insetto:
la cena dei suoi rondinini.

Ora è là, come in croce, che tende
quel verme a quel cielo lontano;
e il suo nido è nell'ombra, che attende,
che pigola sempre più piano.

Anche un uomo tornava al suo nido:
l'uccisero: disse: Perdono;
e restò negli aperti occhi un grido:
portava due bambole in dono.

Ora là, nella casa romita,
lo aspettano, aspettano in vano:
egli immobile, attonito, addita
le bambole al cielo lontano.

E tu, Cielo, dall'alto dei mondi
sereni, infinito, immortale,
oh! d'un pianto di stelle lo inondi
quest'atomo opaco del Male!


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ちなみに昨日も書いたタヴィアーニ兄弟監督が”La Notte di San Lorenzo"「サン・ロレンツォの夜」という映画を制作している。ファシスト時代のイタリアの終戦まぎわの日々を6歳の女の子の眼から見た恐れと愛と記憶の交錯するタヴィアーニ監督独特の映画。これも私が80年代ロンドン滞在中に観た大好きな映画だ。

今晩はあまりにも月光が強いのでとても流れ星が見れる空ではないようだ、
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by jamartetrusco | 2006-08-11 05:11 | Storia (歴史)


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