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2006年 08月 16日

Ferragosto−イタリアの8月15日

昨日8月15日はイタリアではFerragostoと呼ばれる祝日。この日はほとんどのイタリア人が休みを取り、都会は閑散とした様子になる。通りにこれほど人気がいないのはferragostoの日とワールドカップのイタリア戦中ぐらいか。
観光地のお店、レストランなどを除きほとんどの店は閉まってしまう。とは言え昨日の ニュースでは以前に比べると開いているバーやレストランの数は増え、美術館も開館しているとのことであったので、さすがにこのご時世、イタリアのフェラゴストも変わってきたらしい。

f0097102_19172351.jpgこの祝日、実は起源はローマ時代まで遡るというのだからさすがにイタリアの歴史の古さに驚く。時代はユリウス・カエサルが大叔父にあたるローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス(紀元前63年〜紀元後14年)。別名ガイウス・オクタビアヌス。カエサルが暗殺された後、その部下であったマルクス・アントニウスとレピドゥスとともにローマ領を3分して統治。しかしその後アントニウスがエジプト女王クレオパトラと結ばれローマ帝国西域一帯の主権争いとなり、前31年アクティウムの戦いにてアントニウスを破り、全ローマの支配者となる。皇帝アウグストゥスの下でローマは黄金時代を迎えるのである。その後200年以上続いたPax Romana、ローマの平和は彼が礎を築いたのである。

さて話をFerragostoに。Ferragostoの言葉の起源はラテン語の"Feriae Augusti"、文字通りアウグストゥスの祭日。ということでこの祭日は当時は8月一ヶ月を渡って、階級の違いを越え、様々なローマの神々に捧げられ祝う日々が続いたという。とくに8月13日は狩りの女神として象られ、月、光、森、動物、多産、豊穣の女神として知られる女神ヂィアナを讃え祭る日であった。そして実り、収穫を祝う祭日。要するに女性像が表す豊穣、恵み、産み、などのシンボルを讃えるのである。

後にカトリック教会がこの祭日を聖母マリアに代替したのは当然のことだろう。18世紀にカトリック教理において、初めて8月15日は聖母マリアの昇天の日と決めたらしい。
わたしとしては、女神ディアナの祭日の方が好ましい。夢が広がる気がする。どうも宗教が入ると物事を教義と自分たちの真理の枠にはめようとするのが気に入らない。

去年の今頃は京都にて五山送り火を見ていたこと思い出した。京都の街角を歩いて友人宅のマンションのテラスから見た。やはり日本のお祭りの方が心情に深く響く。送り火のほうがゾクゾクと胸が騒ぐ。日本人としての血は、ディアナ神、聖母マリアより日本の神々、仏さまのほうに心動くのである。

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by jamartetrusco | 2006-08-16 19:28 | Paese (土地柄)


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