トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 08月 26日

流木の変貌

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今回海で拾って来た流木。もとは海水と風に当たって変色していたが、木刀で削りをいれられ、すこしづつ形をみせてきた。アレの木の彫刻は通常、自然の木の形をあまり変えずにただ黙々と削ることによって出現する形を待つ。そのうちいつの間にかなんらかの形が顕われるのである。
女性の横たわった姿、頭部のないトルソ。不思議と人物の姿になってくる。
ここのところどうもカンバスに向かう気分でないようで、流木を相手にごりごりとのみを打つ音がスタジオから聞こえてくる。絵に向かう時、イメージを自分で作りだしていく行為は、制作の中で一番頭に訴える作業であろうと思う。頭の中にある何かが表象化するのである。故にその何かが見えないときというのは袋小路にぶつかったようなもので、悶々と悩むのだろう。ところが彫刻は物理的であるので、目の前にある素材に対して手を動かすことから始まる。その際、頭に考えは浮かばない。無心である。現在展覧会の企画案などで頭を悩ましているので、自然と制作は肉体的なものとなっているようである。もの作りの考える頭と動かす手は切っても切れない関係にありながら、互いに相反する場合もあるようである。

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by jamartetrusco | 2006-08-26 01:16 | Arte di Ale(アレのアート)


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