2006年 09月 05日

Libro Apertoの見える山の家

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Libro Apertoー開いた本ーという名称を持つアベトーネ山脈の中で有名な山脈。
フィレンツェから30キロほど北西に上がったところにあるピストイアの町の背後にある山の峰。
標高1896メートルのモンテ・ベルヴェデーレと1937メートルのモンテ・ロトンドのふたつの山の頂上が合わさる部分が開いた本のようにみえるからそう呼ばれる。山の峰の姿を本に例えるとはなんとも詩的ではないか。

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ピストイアからアベトーネ山脈に向かいSan Marcello Pistoieseという古くから有名な夏の避暑地を越えて、小さな山の町Spignanaを過ぎて車でさらに上がること5分。そこに友人カップルがもう一人の友達と山の家を5月から5ヶ月間借りている(画像の赤い屋根の家がそれ)。
フィレンツェの夏の暑さを逃れるため週末だけの利用でも家を借りるという生活、なかなか贅沢である。遊びに来たらというので日曜日一泊で行って来た。この1週間、目もくらむような素晴らしい初秋の快晴日が続いているが、昨日もそんな天候に恵まれた。ピストイアからどんどん山道を上がっていくこと約40分。山の家はこの近くのアグリツリズモのご主人が経営するいくつかのアパートのひとつである。キャンティ地方のような内外からの多数の観光客あふれる地域と違って、地元の人々が週末訪れたり、また彼らのような数ヶ月単位で借りる人たちが多い地域のようだ。久々に人気のない、素晴らしい山々に四方囲まれた絵に描いたような「山の家」なるものを味わってきた。目の前は牛を放し飼いにする草牧である。

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白いキアニーナの牛の群れが太陽の日差しを浴びて佇む様子はまるでマッキァオーリ派の絵の一幕を見るようだ。そして遠くにLibro Apertoの山頂が望める。
空気は澄み、日差しは痛いくらいに強い。動きの止まった空気の透明感と山の眩しいばかりの緑、そしてこれでもかというほど青い空。

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そして家畜たち。いずれ食肉になってしまうかもしれないこの牛たち、でもこんな素晴らしいところで自由に草を食べ、歩き回ることができるから、彼らはせめても幸せだな、と思った。
そして久々に馬、牛、山羊、ろば、豚、身の回りの動物達とこの山の自然と空間を共有してきた。ありがたき幸せ。

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by jamartetrusco | 2006-09-05 01:57 | Natura (自然)


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