トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 09月 11日

夜空を仰ぐ

9月に入ってから初秋の快晴の日々が続いている。雲一つない空というのはまさにこの頃の空のこと。故に夜空も素晴らしい。9月7日は満月。そして知らずして部分月食を見た。満月が山の彼方から登ってきているのに、どうもおかしい。雲ひとつないのに月の上部が欠けているのである。最初は雲がややかかっているのかな、と思って見ていたが、上がれどもやはり同じ形に欠けている。

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Frate Indovinoのカレンダーを見てみたら、満月の今晩は部分食と書いてあって納得。このFrate Indovinoというのはペルージャ近くの小村Cerqueto生まれのPadre Mariangelo、マリアンジェロ神父が元祖であるalmanacco(歴書)である。Frateは修道士、Indovinoは予言者を意味する。60年経った今でもアシジの聖フランチェスコが開祖であるフランチェスコ派の中の修道会のひとつであるカプッチーニ派(Frati minori Cappucini)の修道院が作っている歴書で、普通のカレンダーと違って日ごとに聖人の名前やことわざ、格言などのっている他、健康、食べ物、月や季節の変わり目のことにも触れている。格言はかなりカトリック的なものが多いが、なかなか言えてて真なりや、的をついたこともあり、案外面白い。グラフィックが美的とはほど遠く、さすがに部屋にどうどうと飾りたい感じではないので、アレのスタジオの片隅にかけてある。 ちなみに9月10日の言葉、Se il settembre caldo sarà - un inverno freddo verrà. (9月が暑ければ冬は寒くなる)。ぞーっとする天気予報である。

昨日は週末3日間続いたグレーベのワイン祭りの最終日。締めを飾る花火を見るには我が家のテラスが特等席である。毎年ワイン祭りのあたりの日々は天気に恵まれずひんやりした夜でテラスで見るにもセーターが必要なのであるが、今年は思わぬ好天気。日中は暑すぎて濃くのあるキャンティの赤ワインには少々合わない日差しであった。そのおかげで12年来、初めて薄着にて花火を楽しむ。

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9月11日の今日はニューヨーク9.11のテロの5周年ということもあってこちらのメディアも特集番組が多い。そんな中、今日のFrate Indovinoの格言を見てみると、Saremo tutti onesti, saremo tutti buoni,dicono i manifestsi in tempo di elezioni. 「我々は皆正直ものである、我々は皆善良である、とは選挙時の宣伝ポスターの文句。」  5周年の今日、ふと考えさせられる言葉である。
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by jamartetrusco | 2006-09-11 19:50 | Paese (土地柄)


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