トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2006年 12月 12日

オリーブの根株ー変貌の過程

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先日散歩をして見つけたオリーブの根っ子。85年の寒波でトスカーナのオリーブの木が大被害に遭ったのだが、そのときに死んでしまったオリーブの木の名残りである根株が未だにオリーブ畑付近に掘り出されたままほっぽらかされていることがある。最近ではそれでもだいぶ見なくなってきた。大体の場合は暖炉の薪になったりするので見つけた場合は即、頂いてくる。もちろんアレの彫刻の素材である。かなり重いので近くまで車で行って取ってくる。
土のついた部分には小さな雑草も生えている。決して美しい色や形体とは言えないのだが、古木の年輪を感じさせて存在感大である。

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まずは持ち帰ったそのままの姿。
どっしりと象の足のような色合いと形。かなり大きな根っ子である。まずは黒い外皮を彫りそいでいく。ざくざくした部分は比較的簡単にはがれていく。
どんどん積もっていく屑。

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少しきれいになったところで一休み。ますます象足のようだ。

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また彫る。彫る。彫る。

案の定ビルバは待ってましたとばかり周りをうろうろ。落ち着かない。

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かなり迫力のあるフォルムである。人群か、怪物か。
角度によって様々に見える形。
下のオリーブらしい生地が出てくるにはだいぶかかりそうだ。

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日が照っている内は12月でもこうしてテラスで仕事ができるのは有り難い。

いつからか畑端にて土と生き、炎とともに灰と化す運命にあったこのオリーブの根株。
朽ちたとは言え生命力の強さを常に感じさせるオリーブの木。それは長い間生き続けた年輪をその歪曲した木のムーブメントに体現しているからだろう。
人の手によってまたあらたに変貌をとげる日が待ち遠しい。
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by jamartetrusco | 2006-12-12 00:10 | Arte di Ale(アレのアート)


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