2007年 01月 16日
多彩色の調べとはまたまたうってかわって、京都の家をはんなりと見せるさまざまな壁や塀の色。 土塀であったり木造の年期の入った木の面であったり。または竹であったり。 これほど茶色のトーンが豊富で美しく使われている町はないのでは、と思う。茶色の美。木目の美。年をおうほどに美しくなっていく木の壁のテキスチャーの魅力にひかれてやまない。 一部を焦がしているのは虫除けのためと、木を強化するためであろうか。 古い木壁のつやのある模様をみているとおもわず有り難くなってしまう。そして木とという朽ちやすい素材をこれほど上手に保存し、美化し、そして永遠に存在するひとつの神々しい自然の象徴と化してしまう、その技に感心してしまうのである。 余談であるが、英国の木工作家で故意に木の塊を焦がして家具やオブジェを作るJIm Partridgeと言う作家がいる。年を経ていない木片を焦がすことによって木目の美を浮き立たせ、そして永劫化させる意図であろう。彼もまた木のもつ力の虜になったに違いない。 Jim Partridge (Contemporary Craft Series) Alison Britton / / Lund Humphries Pub Ltd ISBN : 0853318905 京都の町並みの魅力はまさにこのような古い町家や民家の外装のおかげであろう。 建て壊しなどの悲劇にあわぬように守って行かなければならない遺産であろうと思う。
by jamartetrusco
| 2007-01-16 18:16
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