トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2007年 03月 24日

生きる

春が来てまた冬が戻りまたやや春が戻った昨日、今日。
まるでシーソーゲームのように三寒四温の繰り返しである。
この4日間ロンドンは真冬の寒さであった。キャンティでも雪が積もったらしい。
そして後一週間で東京へと発つ。
なんだか気分が落ち着かない時期である。
今日は久々に友人のカルロ・サインが遊びにきてくれた。
彼も以前はキャンティに住んでいた芸術家である。今ではフィレンツェを拠点とする。
写真をなし、インスタレーションやハプニングの作品を作る。
そして絵も描く。
人生を作家活動にかけ、彼から制作を取ってしまったらほとんどゼロに近い。
それだけ人生イコール制作、の人である。
家族もないので自分のみをかろうじて支える。
そしてこんなに誠実な人物がいるか、というほど全うな生き方をしている。
礼儀正しく他人への思いやりも多い。
ただ言えることは作家としての生き方を直進していること
他の興味は二の次である。自然と直接関わる仕事。紙の作品を自身の心の動く
場所に設置して、そして写真を撮る。写真の腕もなかなかである。

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カラフルな紙の生き物が忽然と自然の中に、フィレンツェの街角にハプニングのように出現するのである。自然と人間のつながりが即興的に、視覚的に示される。ひとつのブックマークのように。
かれとトスカーナは切ってもきれない。トスカーナの自然とかかわって数十年。

彼とアレとはこの10数年、互いに良い刺激となる交流がある。
ふたりとも独立独歩、我が道を行く。作家の生き方として「本物」であるふたり。
他の世界がどんな動きになろうとも彼らふたりは、このまま「生き続ける」だろう。
生きる、ことの意味。
黒澤明監督の映画「生きる」をみると「生きる」ことのなんと尊く、そして力強いことかが痛切に感じられるのである。

早朝たまたま撮った風景。まるでIkiruと霧が書いてくれたようだ。



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by jamartetrusco | 2007-03-24 00:00 | Vita (人生)


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