2007年 08月 31日
10月21日まで続くアレの展覧会を後にして月曜日帰宅した。 凝縮した2ヶ月半の滞在。引っ越し、展覧会、友人との再会、新たなる出会い、祭り、宴。。。 いつも帰ってから数日、メランコリックになる。まだまだ仕残したことや会いたかったのに会えなかった友人。残して行く母。京都で吸っていた空気、踏んでいた土、京都の香りから無理やり体を離して空を飛んで行く。御所の木々や蝉の声を後にしていく淋しい気持ちはいつもつきまとう。後一週間いられたら、と常に後ろ髪ひかれる思いである。 起きてから24時間の長旅でへとへとになってやっと辿り着くトスカーナの自宅へ帰る、と木と紙の文化から石と鉄の文化に、生活の神髄が移行していくのをまざまざと感じるのである。 魚食から肉食へ、蕎麦からパスタへ。ご飯からパンヘ。豆腐からチーズへ。 冷たいビールから濃厚な赤葡萄酒へ。 何回体験してもどうしてもすっきりと対応できない一瞬の違和感。 何もする気にならない1週間である。とは言えすることは多々あるので、ぼっーとしてはいられない焦燥感。 一番適応力の早いのはやはり娘。着いた途端から近所の友達といっせいに遊び始めるのだから。帰りを心待ちにしていたお友達がモンテフィオラーレの石畳に"Ben tornata Mina!"(お帰り、Mina)とチョークで書き記しておいてくれたのを深夜に帰って目にしたときはさすがに嬉しかったが。 このメランコリーもあと数日でイタリアの明るい太陽の力とともに晴れていくのだろうか。
by jamartetrusco
| 2007-08-31 00:03
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