2008年 03月 01日

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影というのは不思議なものである。

本体に付随してのみ存在し得るのにそれ自体が命を持っているようでもある。
実物よりも影の姿の方が美しい場合もある。見えない部分への想像力も
作用するからだろう。
彫刻の影、そこから新たな絵画のイメージも生まれてくる。インスピレーションの
源となり得る影。

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人の影もひとつの神秘的な形象と化す。光がなければ影も生まれない。
光が美しければ美しいほど影も美しくなるのだろう。

昔から影への憧憬は存在した。
Ombra della sera、Ombra degli Etruschi エトルスキの影

陽と陰。宇宙の成り立ちに相関不可欠な二元要素である。

夜、影、暗、水、冬。
昼、光、明、火、夏。

二つがひとつになって宇宙自然の調和が生まれるのであろう。
どちらかが増すとすべての不調律が生まれる。

ここで違うと思うのは白黒の対比である。白黒というのは陰陽ではないように思う。
なぜならこの2分立には善悪の論理が入っているからだ。故に曖昧な灰色が良い、などという逆説も生まれるのである。

陰陽のある、光影のある人となりとなりたい。

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by jamartetrusco | 2008-03-01 20:05 | Vita (人生)


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