2008年 03月 15日

Due teste 頭ふたつの男

アレの1990年の作品で好きな絵のひとつである。
この時期に描いていた一連の厚紙に油彩の絵は透明感がある。
86年から本格的に絵を描き始めたのであるから初期の作品と
言える。
ナイープな表現から少しづつ技法が上がってきてそしてまだ
新鮮な驚きのエネルギーに満ちた頃の制作だろうか。
アレの絵が冴えるのは色に透明感があるときである。
本人には言えないけれど不調なときには色が実にどろどろと濁ってくる。
そういうときには素地のつもりで準備したキャンバスの状態で
止めた方が良い。わたしが勝手に完成を余儀なくした絵もいくつかある。

今アレは冬の彫刻制作の時期からキャンバスに向かいたい願望がでてきている。
春の到来を待つかのように。
しかし何を描くかに迷いがあるようだ。
スタジオに白いキャンバスがいくつか、まだかまだかと待機している。
悶々と過ぎて行く日々。
このふたつの頭を持つ男のように迷いと困惑、恐れ、表現の行く末を
見極めようとする魂が頭を渦まいているに違いない。

留守の間に何かが起こっていることを願いつつ。。


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by jamartetrusco | 2008-03-15 02:07 | Arte di Ale(アレのアート)


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