トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2008年 03月 26日

美術の飽食、そして亀裂

9日ほどの仕事の旅から戻ったばかりだが、滞在中に見た展覧会の総数14件、訪れた美術館の数10館。一日に多い時は3件の展覧会をみた感じで、最後には消化不良を起こすほどの美術の飽食感を味わった。
種類も幅に富むものである。
ロシア国立所蔵展、クラナッハ展
デュシャン、マン・レイ、ピカビア展 及びスペインの若くして亡くなった彫刻、インスタレーション作家ムニョス展
デンマークの現代陶芸家ボディル・マンツ展
「セザンヌとジャコメッティ」展
「オスカー・ココシュカ」展
「トニー・クラッグとメッサーシュミット」展
アルチンボルド展
「モネからピカソまで」展
マックス・エルンストの挿絵本コラージュ展
「モネ、カンディンスキー、ロスコーとその遺産」
「アートと数学ーデューラーからソルルウィット」展
「マシュー・バーニー」展

その他ベルベデーレ宮殿やレオポルド美術館の精神的苦悩の連続を味わう強烈な心理描写力のあるエゴン・シーレの作品群を堪能した。

ヨーロッパの主要都市にて行われる展覧会の質には毎回脱帽する。
特に最近のロンドンの企画展は主題の多様性と質の高さでは一番である。
ニューヨークやパリを抜いたと言っても過言ではない。
今回ロイヤル・アカデミーとテイトモダンにて観た展覧会以外にまだまだ見残した
展覧会が多くある。テイトブリテンのピーター・ドイグ展やヘイワード・ギャラリーの
ロドチェンコ写真展など。次回の旅まで開催していてほしい。

さてこの中から心に強く残った作品について追って書いていきたいのだが、まずは
消化したあとの作業となるだろう。
心も頭も体も吸収した美術の数々を少しずつ消化し血となり肉となるまで。


ドリス・サルセドの亀裂。テイトモダンのタービンホールのインスタレーションの一貫で、床に生々しい亀裂を創造した。
現代という世界の発展と平衡して存在してきた隠れた暗黒の側面である人種差別や植民地主義の欺瞞を亀裂を通して語るというものである。
下に何があるかわからない裂け目から覗くことは、人間の本能的恐怖心をあおる。
展覧会のために新たにコンクリート素材にてひび割れの空間を作り上げたというのだから大作である。未だにどのように作ったのか、不思議である。終了後はまたもとに
戻すはずであるから。


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by jamartetrusco | 2008-03-26 21:58 | Viaggio(旅)


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