2008年 06月 28日

16年ぶりの再会

16年ぶりにアムステルダムの友人、マデレーネと再会した。
最初に出会ったのは仕事で向かったアムステルダムに仕事場を持つ陶芸家、ガラス作家の友人、バーバラ・ナニングのオープン・スタジオの際である。元病院の建物内に作家がそのまま空間を利用して工房をもついわば作家スタジオ集落があり、その使用を継続するためにアムステルダム市に懇願するという目的で開かれたオープン・スタジオのパーティーであった。この企画をしたのもこの美術史家でもあるマデレーネである。90年代初めのことだ。そのおかげもあってか未だにこの建物は作家達のものである。

そしてその後彼女は日本を訪れた。もともと平戸に出入るするオランダ船の船長だった先祖を持つこともあってか日本への憧れと興味があり、初来日となるが、その際、ともに伊勢神宮やその周辺を旅した仲である。数年後アムステルダムにて最後に会ったのが16年前。わたしもイタリアに拠点を移したこともあり、出会いはなかなか実現しなかった。彼女はその後16回日本を訪れて、Magna Arte代表として日蘭の文化交流の橋渡的活動を勢力的に行い今に至っている。来年は日蘭交流400周年記念の年で、オランダ、
日本にて様々なイベントが開催されるという。彼女の本領発揮である。

そんな彼女から突然トスカーナに来たい、という嬉しい連絡があった。
狭い我が家に寝泊まりしてもらい、4日間を過ごした。16年という歳月は長いようで
短い。わたしがここに住み出したのがもはや14年なのだから。
相変わらず精力的なマデレーネであるので、滞在中に私たちにも新たな知己を残してくれた。マデレーネと25年ぶりの再会であるというフィレンツェにて工房を持つ画家のクラウディオ。古典的な肖像や静物画を描く作家であるが、会ったとたんにアレと意気投合した。お互い独立独歩で作家生活を送ってきたものの呼吸か。これからも大切な友人となっていくだろう。

そしてグレーベにて1週間ほど前に開廊したのだが、オープニングには島に行っていて出席できなかったアンナ・ルース・ギャラリー。画廊主人はベルギー人女性。焼き物やジュエリーの常設の他、絵や彫刻の展覧会も開催する。観光地としての座に収まって全く文化的刺激に欠けるグレーベの新たな刺激となってもらいたいギャラリーだ。
このギャラリーにてたまたまずっと会いたいと思っていたドゥッチョに会う機会を得た。ドゥッチョはわが町モンテフィオラーレから歩いても行かれるロマネスク様式のサン・クレッシ教区教会横に住んでいる。もとは教会付随の小さな修道院だった建物をすべて元の状態を残して修復した。石もタイルもすべて古い。ワインを作っていた地階空間と地下貯蔵室を生かし、ここ数年間、La Macina di San Cresciの名前で文化的イベントや音楽会、ワークショップの開催場所として地道に活動している。なかなか面と向かって話す機会がなく残念に思っていた矢先だったのでこの新ギャラリーでの遭遇は絶好の機会であった。
フィレンツェ出身であるドゥッチョと同郷のアレとはまた意気投合。今後仕事の上でも良い関係を築き上げていかれれば良い。
この5月からこの場所はアーティスト・イン・レジデンスとしての活動も始めた。
日本との関係も深めることができたら、と思っている。その際の橋渡しを努められたら
幸運だ。

まるまる3日間の滞在中に3つの素晴らしい出会いを得ることができたのは一重にマデレーネに負うところが大きい。彼女が我が家に来なければこんな動きもできなかっただろうから。
良いエネルギーを持ってきてくれたマデレーネに深く感謝するとともに、友人の存在の有り難さを深く実感した。


f0097102_21442584.jpg

[PR]

by jamartetrusco | 2008-06-28 21:53 | Vita (人生)


<< EcoArtFestival      アレのホームページ開設 >>