2008年 12月 14日

月の及ぼすところ

おとといは満月であったが月が見えるどころではない大雨の続く毎日。
ヴェネチアは海が記録的に満潮にて文化遺産も危ない水かさで危機状態。
ローマもこの数日の大雨にてテーベレ川の水かさが増していまにも氾濫する
かの思いで市民はやや好奇心の混じった畏れを抱きながら川を見守る。
こんな大量の雨などあまり経験のないローマであるので川沿いにもさまざまな
あばら屋など建っていたりしてそれが水の勢いに抵抗できずに流されてきて
橋の欄干下にひっかかってしまって水の流れを留める。そのあばら屋の
残骸を撤去するだけでも一仕事である。
フィレンツェも1966年の洪水を思い出してどんどん勢いを増すアルノ川を
見ながら市民は不安げな様子である。
北部は大雪、南部のある地域では土砂崩れでひとつの集落が泥の下に埋まってしまった。

こんな感じの状況がこの数日続いていた。
昨日はやっと一段落、今日はこちらは日差しもやや出ている。
皆一休止というところ。まだこれから天候が悪化する可能性があるので
まだまだ安心できない。

こんな悪天候の理由を説明してくれるような記事を読んだ。なんとおとといの
満月は月が地球に30,000キロも近づいたPerigee(天文学用語で近点)の
日だったようである。もちろん38万キロも離れた月と地球の距離からすると
これはなんでもないかのようであるが、実際に月の明るさ、大きさはかなり
違ってくるらしい。一番離れているApogee(遠点)から比べると11%増しの
大きさ、20%増しの明るさであるという。
NASAによると通常の満月より14%大、30%明である、という予測で
あった。この近点の余波で満潮の高さも50cm増しである、という。
しかし洪水などの危険性はなく水が増すとすればそれは雨量のせいである、という
記事が続いている。

しかしこの記事を読んで思った。月が近づくこの近点をはさんで地球に及ぼされる
影響がないはずがない。月の影響は大なのである。満潮、干潮は言うまでもなく。
月が地球に最も近づく日であったおとといにいみじくもローマではテーベレ氾濫を
恐れていた。またこの1−2週間のヴェネチアの海水高は記録的であったのである。
これは実はすべてこの月と地球の近点効果のせいでは?
素人考えではあるもののこの大変重要な天文学的ニュースをイタリアではだれも話していなかったのは実に驚きである。
1966年のフィレンツェの洪水の年はどうだったのだろう。

などなど自然の不思議に思い巡らせた。
雨雲のおかげでこの大満月を見る機会を失ったが次回は2016年の11月14日
である、ということ。
さてその際には見ることができるか。または大雨の洪水にて流されているかも。

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by jamartetrusco | 2008-12-14 18:33 | Natura (自然)


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