トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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カテゴリ:Vita (人生)( 146 )


2016年 03月 03日

月日はあっという間。。

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最後に更新したのは9月末だからもう5ヶ月は更新していなかったことになる。
このところの心境の変化、また仕事や雑用が毎日なだれ込んできて気分的に
物を書く気にならなかっというのが一つ。
また最大な変化は別の情熱に明け暮れているからである。
この数年、はまりにはまっている元ジェネシスのギタリスト、スティーブ・ハケット
が独立活動宣言する前の最初の個人アルバムを出してから40周年記念を飾って
彼の音楽家人生40年の軌跡を辿るコンサートを9月に開始してから自身の気持ちはすべて
彼の音楽へと飛んでいる。
すでに65歳という年齢など全く感じさせないエネルギー溢れる彼の舞台での存在感。
3時間近いコンサートのその内容の濃さとパッション溢れる演奏ぶり。
とにかく素晴らしい。昔の良きロック・ミュージシャンの真髄を持ち続けている人。
(1月のデヴィッド・ボウイの訃報によりどんどんと新のアーティストが消えつつある
悲嘆すべきロック音楽界)
フィレンツェはもちろんのことロンドンでの仕事の合間に2回通ったコンサート。
合計3回見ても見飽きることはない。
5月末にかけては東京(sold out)と大阪に回る。

そのなことでクリスマスについにアコースティックギターを自身にプレゼント。
初心者向きのヤマハの一番手頃なギターだが、まずまず満足。
娘と二人でギターを手にする毎日。
それ以来、私の重要な日課である。とにかく毎日少しの時間でもギターのコードを
練習することが大事であるので、下手ながらも練習は欠かせない。
インターネットのおかげで様々なオンラインレッスンもあるので大いに助かる。
気に入っているのはJustin Guitarさん。オーストラリアの方だがロンドン在長いギターの
名手。
音楽好きが根本にあるのですぐに簡単なコードで弾ける曲も用意してくれる。
そして現在の目標はスティーブハケットのジェネシス時代のギター曲、定番Horizonをまず弾けるように
なること。名アルバム「フォックストロット」に収録されている1分半ぐらいの短い曲だ。
完璧な初心者なのに最初から目指すのはやや無謀であるけれど、やはり好きな曲でないと
練習する情熱もわかない。最後までスムーズに弾けるようになるには、さてどれぐらいかかるやら。。

今年は夏にアレの個展が東京、大阪2箇所で開催されるので夏は長い滞在となる。
とりあえず申年の最初の復帰を祝って自分の心境のために記録することにした。
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by jamartetrusco | 2016-03-03 16:52 | Vita (人生)
2015年 05月 06日

新しい隣人

長く空いていた下のアパートについに新しい隣人が越してきた。
北イタリアからこの地に仕事のため越してきた若いカップルである。
まだ好奇心旺盛で楽しそうな二人。これから交流して行きたいと
思う素敵な二人である。
ところで彼の方はどうもpolici verdi(緑の指)の持ち主らしく今まで
土だれけの荒れ庭の部分に様々な野菜を植えて畑と変貌させた。
ズッキーニ、トマト、ルッコラ、 茄子、などなど。まだまだまばらに
見える畑だが夏にかけてかなりの野菜畑となるだろう。
こちらも少しお相伴に預かれるかもしれない。

下に住人が来るのは善し悪しでもある。今まで勝手放題に行き来して
いた庭が少しだけままならなくなる。
また夏のテラスでのプライバシーが少し侵略される。
上から見下ろす側である我々はやはり下の彼らと眼が合ってしまっては
悪いから、やや窮屈な感じにはなる。

それでも若いエネルギーが新たな生命力を生むのは
大変嬉しい。特に木が伐採された後の穴を畑という媒体で生きる、
成長するーというプラスのエネルギーをこの空間にもたらして
くれるのはなによりである。

我が猫のミヌーもどこかそわそわしている。

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by jamartetrusco | 2015-05-06 23:01 | Vita (人生)
2015年 04月 27日

蒼々

蒼々たる新緑の美しさ。満開の桜に勝るとも劣らない。
桜が散った後の京都は観光客も少し減ってかえって落ち着く。
桜と紅葉は美しいがそれゆえにあまりの多くの人の出で
その美しさを静かに味わうことができない。

仕事を終えて京都に入る。今年の4月は記録的に悪天候
雨ばかり、寒い日々が続いたが、時折現れる日の光が
それゆえになおさら有り難みを増した。

蒼々たる緑海原に友の魂、宿る。

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by jamartetrusco | 2015-04-27 00:56 | Vita (人生)
2015年 04月 05日

Orbetello 今の源となった町

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1993年の7月。
8月から始まる絵画修復夏期講習に参加するためにフィレンツェに向う前に
イタリア語の勉強で数週間滞在した海辺の町Orbetello。
トスカーナの最南端にあたるアルジェンタリオ半島をつなぐ細長い陸地に
ある不思議な地形の町。
ラグーナ(潟湖)中央にある砂洲にできた町。
トスカーナの海辺の語学学校を探していて当時はどこに位置するなどわから
ないまま滞在を決めた町。

アレと知り合うきっかけとなった大事な町である。
この町に来ていなかったらアレと会うことはなく、今の娘も人生もないことを
思うと不思議な運命を感じる。

そんなに深い想いのある町なのに、93年以来一度も再訪する機会が得られなかった
のが妙である。

復活祭の前夜とも言えるVenerdi Pasqua (イースターフライデー)の晩に娘の
お気に入りのMadhがこの町に登場すると聞いたのがロサンジェルスに行く前。
帰ってから2日後で、6日には仕事で東京に発たなくてはいけないことを
考えると日程的にきついのはわかっていたものの、娘の情熱を重んじてあげたい
というのがひとつ、そしてもうひとつの重要な要因はコンサートの町がOrbetello
であったこと。

20数年ぶりに訪れた町、滞在していたアパートの場所や町の風景はすべて記憶に
鮮明であるが、まだ左も右もわからない当時の自分の心境とは全く違う今の自分が
長い月日を経て同じ場所に立つというのは感慨無量だ。

未熟な片言のイタリア語で暮らしていた当時、知らぬが仏の大胆さもそういう
時期にしか味わえない醍醐味である。
しかしその時には考えてもいなかったアレとの出会いとそこから始まる今の家族、
人生を思うと久々に訪れたこの町に感謝の気持ちが溢れ出る。

お美味しい魚料理のトラットリアにて白ワインと食後酒と、すっかり飲み過ぎて
ほろ酔い加減になりながら、亡くなった友人の魂を大事にもっともっと強く生きようと
心に固く決めた。

深夜の2時過ぎまで近くの屋外ディスコの公演に
熱狂している娘とそのお友達の迎えまでまだまだ時間があるので、
アレと散歩しながら生きる喜びを感じた。
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by jamartetrusco | 2015-04-05 00:29 | Vita (人生)
2015年 03月 24日

Morte della mia amica

初めて親しい友人を失った。
自分とほぼ同世代。病気であったわけでもなく。
今まで存在していた一個の個性が突然消失する。
もう二度と会えない。
一緒に過ごした時間は遠方ということもあり合計すれば
そう長いわけでもなかった。
でもこの10年、一番記憶が新しく、自分の最近の道程を
共にしてくれた友人。
近しい心持ちの人だった。

3月初めにその死を知らされて、呆然となった。
でも人間生きていくしかないのだから、そして
毎日やるべきことをこなしながら、
心をよそに向けながら
通常をよそおって暮らしてきた。

悲しみには時差があるような気がする。

涙、涙、涙。

でも生前の想いを刻みながら
彼女のために倍ぐらい生きてあげたいと思う。

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by jamartetrusco | 2015-03-24 05:50 | Vita (人生)
2015年 02月 16日

最後の砦

大家さんの庭にあったプラタナスの大木が無惨にも切り倒されてしまった。
樹齢どのぐらいだったのだろう。切り倒された幹の直径をみただけでもかなりの
幅があるので少なくとも70〜80年、いやもっとかもしれない。

大家さんの庭にあった木々、一体この20年で何本切り倒しただろう。自然の力ー
強風で倒れた杉の木も含めて10本以上?
松の木もあった。ヤシの木もあった。夏の暑さもややしのぐことのできる木陰。
松の実をひろって喜んで食べていた娘はいくつだっただろう。
その松の木が庭から消えてすでに10年は経っているだろう。
今では40過ぎの長男が生まれた祝いに植えたと聞いているヤシの木。
ひょろひょろと延びたその頂上にヤシの木らしい葉っぱをはやし、月影に映る
その姿は夜景にも似合っていたものである。
大きな葉っぱで落ち葉はきは大変だったけれど堂々とした大木だったもくれんの木。
大家さんの家を蔦っていた藤の木。
この家に住み出してからの20年。木が一本、また一本と切り倒される度に
悲しい気持ちになったのに、自分の子供の誕生とともに植えた木を切り倒して
平気でいられるこの家の大家さんの神経は一体なんだろう?

自分が植えた木だから切り倒すのも自分の自由、という人間のおごりか?
一本の木がある時までに成長していくその中に自然の生命の大切さなど
いっさい感じないのだろうか?
若気の至りでなにも考えずに植え過ぎてしまって壁を崩してしまった杉の木を
切り倒して以来、家を壊すのでは、また外壁を崩すのでは、という心配から
次から次へと木を伐採してきたこの大家さん。
そのお陰でどれだけこの家の住居空間が変わってきたのも気づかない。
木の壁なしに容赦なく吹き付ける風当たりが強くなり、湿気は下の野原から直接
上がってくるので冬の朝の寒さは厳しくなり、また直射日光を浴びる夏にどれだけ
暑くなり木陰の涼しさを欲するか、そのような自然の法則は全くおかまいなしである。

このプラタナス-最後の砦が切り倒されてしまった先週月曜日。
2月9日。
この大木のために記録しておこうと思った。


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by jamartetrusco | 2015-02-16 17:53 | Vita (人生)
2014年 12月 24日

Buon Natale



2014年は前半は暗闇に包まれてどん底に落ちたような気分で始まり、
それから気持ちを取り戻して、新境地に至った2014年。
アレのオープンスタジオが思いのほか成功してこれからの方向性も
やや見えて来たかの後半戦。

64歳にして大活躍のスティーブ・ハケットにぞっこん惚れ込んで
若かりし頃のロック熱が再沸騰し、彼のコンサートは今後も欠かさずに行こうと
決心した2014年。

ピーター・ジャクソンのトールキン・トリロジーの第2弾がついに終わりを
迎えた2014年。

アレともどもイタリアの政治にことごとく幻滅して、ニュースも政治討論会も
いっさい観なくなった2014年。こんな腐敗した社会に適応するものかと
脱下界の境地で自分達のできることだけとことん突き詰めて昇華して行こうと
決心した年。

2015年、さらなる良い展開となりますように。


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by jamartetrusco | 2014-12-24 20:21 | Vita (人生)
2014年 12月 09日

Mangoの冥福を祈って

11月6日に60歳を迎えたばかりのイタリアのポップシンガー、Mango
が12月7日夜のコンサート会場で急死した。
アンコールで彼の人気の歌Oroを歌っていた際、突然気分が悪くなりそのまま
病院に運ばれたが亡くなった。心臓発作だったと報道されている。
ある意味では音楽家として幸せな逝き方だったかもしれないが、しかし若すぎる。

Mango。イタリアに初めて長期滞在した1992年の夏にラジオでその歌を聞き、惚れ込んだ。
イタリアに対するイメージは長く住んだおかげで由も悪しきも理解している今とはかなり違う、
まだ新しい恋にどきどきしているようなそんな時期のことだ。

夏の輝く太陽と青い海、美しい夏のイタリアの官能的な日々にどっぷりつかってさてこれから
外国人のための国立イタリア語学校があるペルージアに向う前、海辺の避暑地である
フォルテ・デ・マルミにて2週間ほど休暇していたときのことである。

イタリアとの縁。日本での仕事を通してやや行き来する機会ができ、そしてティーンエイジャー
からその美術に惹かれて心を動かしてきたこの国にまたむらむらと情熱が湧いてきて、この
地に赴いた1992年。
まだウォークマン時代。ラジオでその夏おおいに流行った曲、「地中海」を歌っていたのが
このMangoである。発売されたばかりのCome L'Acqua(水のごとく)というアルバムの中の曲。
その音色は彼の高音でソフトな歌声に包まれ、地中海の香りがそのまま漂ってくるかのような
悲しげで甘いまさにイタリアを象徴する音でその当時の私の心情を掴んだ。

レコード店にてカセットを購入。その夏はこのアルバムを何度となく聴いたことだろう。
今でも彼の曲を聴くとその当時の光、音、香り、心の有様がすべて蘇る。

そのMangoがこんなに早くして亡くなってしまった。さらに不思議なことは日曜日の夜
娘とアレとテレビで音楽番組を観ていて、アレがMangoの話をしたことだ。
Mangoのことなどこの20年考えたこともなく、家の話題にも出たことがなかったのに。
そしてMangoの歌がいかに素晴らしかったか、なんていうことを話したその夜、Mango
が亡くなったのである。まさか同時ではないにしても、この不思議な偶然に悲しみと驚きと
まざりながら、もしかするとMangoの最後の息吹がここまで飛んで来たのかしら、
などと感慨無量な想いが残る。

心より彼のご冥福をお祈りするばかりである。
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by jamartetrusco | 2014-12-09 19:05 | Vita (人生)
2014年 04月 27日

野生の花束

4月24日の誕生日に合わせて娘が友達と一緒に散歩しながら野生の花束を
作って帰ってきた。
何よりのプレゼント。
野生の花々の美しさにほれぼれとする。
そしてこんなに美しい花束を作った娘達にも感服。
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by jamartetrusco | 2014-04-27 00:27 | Vita (人生)
2014年 04月 18日

わがはからにあらず

今一番心に響く言葉。
わがはからいにあらず。
すべては大きな力によってあるべき方向に向って行くことを信じて。
心が萎えてどこに向って行って良いかわからないこの頃。
存在の無意味と不可能に直面して行き止まりと朦朧とした
道程の霧、暗中模索、今や術無しの気持ち。
不安の心に満ちている今、一番信じられるのは何かわからないが
ある宇宙の力に身を任せること。わがはからいにあらず。
それしか、なし。

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by jamartetrusco | 2014-04-18 04:59 | Vita (人生)