カテゴリ:Natura (自然)( 67 )


2006年 06月 05日

自然の恵み その2 ー Capperiの収穫

今日も自然の恵みの話題。
いよいよcapperi(ケーパー)の収穫時です。実によってはもう花になる寸前のものもあり、まだかなり小さいものもありますが、収穫するには時期どころ。3人で袋を持って城塞の壁へと。

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Capperoは通常、城壁や廃墟の壁など石壁を好んで育ちます。高温を好み、あまり水も必要としないので、南向きの壁は理想的。オリーブの木が生える気候がケーパー向きの気候と言えます。ですから地中海気候のイタリアはケーパーの産地。特に有名なのはシチリアのパンテレリア島のケーパー。でもモンテフィオラーレのケーパーもなかなかなものです。

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ケーパーは夏期に2回収穫できます。一回目は今ごろ取れる小さな実で通常ケーパーの実として瓶詰めされて市販されている形のものです。
この第一収穫時のケーパーはまずさっと洗って、我が家では太陽のもとで乾かしてからsotto sale(塩漬け)にします。これもひとそれぞれのやり方があるでしょう。またsotto aceto(ワイン酢漬け)につける方もいますが、塩漬けのほうが料理に使うにはくせがなくて私たちの好みです。漬けるのは粗塩。

第2収穫のケーパーは今度は花が咲いた後の種の部分で、涙型の少し大きめの実。

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これは通常sotto aceto(ワイン酢漬け)で、イタリアではワインのおつまみとしてよく食します。
つぶつぶした食感のなんともくせになる味。すっぱいのでまたそれがさっぱりしていて美味です。



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今太陽にあたって塩漬けされるのを待つケーパーの実。今年は花の種の方も作ってみるつもり。おつまみに楽しみです。













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by jamartetrusco | 2006-06-05 19:22 | Natura (自然)
2006年 05月 27日

コペンハーゲンの上空から

昨日一週間の出張より戻りました。 コペンハーゲンもロンドンも季節はずれの寒さ。
25℃の初夏のイタリアから、昼間でもせいぜい12〜3℃という急激な気温の変化で体もなかなか対応しきれず、風邪をひくやら、胃をこわすやらでしたが、無事帰宅。
春から夏の北方ヨーロッパはとにかく気候が安定していないので、ときにはぽかぽかの日もあれば次の日は薄ら寒くてセーターがいるなど普通です。また年によって当たり年もあれば全然だめ年もある。それに反して、秋冬はどうせ寒いから良いのです。ですからこの時期の出張は持っていく服に一番困ります。去年は確か同じ時期に行きましたが、「今日はギリシャのような日差しだねー」とロンドンの仕事仲間がつぶやいていたほど暑かったのを記憶しています。
まあとにかく5月も終わりに近いのだからと、今回はジャケットと長袖シャツといういでたちでしたが、それでも寒い。コートがいる雰囲気。そして風がピューピュー吹くし、雨は降るし。あーセーターもってくればよかったー、と後悔。
昨日ピサ空港に降り立ったときには太陽さんさん、生暖かいそよ風に全身包まれて「幸せー」とつくづく感じました。体の緊張がほぐれるとはこういうことか。

気候のひどさはさておいて、ロンドンは私にとっては第2の故郷。着いた途端に水を得た魚のようになれる街。仕事もうまく運び、会いたかった友人とも少しだけ時をともにし(洋服ありがとう!!)、素晴らしい展覧会もいくつか観れたのは幸せの限り。そして姉一家ともちょうど結婚20周年記念日をともに祝うことができました。
今日はとにかく旅の疲れで頭がぼーっとしているので、取りあえずつまらない気候の話ばかりになりましたが、明日からコペンハーゲンでの陶芸家訪問やロンドンでの展覧会などいくつ紹介したいと思っています。

写真はロンドンよりコペンハーゲンまでの空の旅にて、日の沈む寸前の空の様子。

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はるか雲の絨毯の、彼方に消えいる太陽の、光の描く弓線に、目も心も眩むばかり。

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by jamartetrusco | 2006-05-27 18:54 | Natura (自然)
2006年 05月 18日

ある日のモンテフィオラーレ

モンテフィオラーレをめぐる日常の風景。


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この時期、近くの畑ではcarciofi , アーティチョークの葉っぱが勢い良くつんつん、と成長し、そこに、まだまだ小さいカルチョーフィが顔を覗かせている。カルチョーフィがこういう風に生えるのもあまり見たことない方もおられるかと思い、写真に記録した。保護色なので見えずらい。



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これから目に鮮やかなポピーの花が畑一面を赤色に染めていく。ポピーが生えている野原にはどういうわけかたくさんの蛍が集まってくる。昼間は太陽に輝く目にまぶし赤と緑のポピー畑、夕刻は蛍の光でチカッチカッと点滅する、まるで星空がそのまま落ちて来たかのように。

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近所の深紅の薔薇も真っ盛り、そばを通ると芳香が漂ってくる。

そしてモンテフィオラーレの遊戯のある庭。子供達の間ではこの庭はgiardino, 広場はpiazza。giardinoにいってくるよ、とかpiazzaに行ってくるよ、という一言でどこにいるかわかる、小さい田舎町の利点。

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Giardinoには木製の滑り台とかブランコとシーソーしかないが、子供達の集合場所だ。静かな安全地帯として旅人もピクニックに使ったり、小さいながら意義のある場所になっている。 


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salice(柳の種)の木の下で、夏の夕暮れ時、ベンチに座って友人と語るにも心地よい。


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この庭の前には地元の相談役のようなシニョール・フォレーゼが少数の友人の手を少々借りた以外はすべて一人で建て直した家が佇む。以前はモンテフィオラーレの幼稚園だった建物で12年前は崩れかけた廃墟だった。こつこつと作業を積み重ねながら、数年後には今のような建物として生まれ変わった。

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根気と力と技の結果。自然の営み、土地の云われ、自分の耕す畑を知り尽くしているトスカーナのcontadino、知恵と狡猾さんを持ち合わせている。
この家の半分はアパートとして短期的に観光客に貸している。Casa Foreseという名で。



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春の暖かさの中、冬眠から目覚めたトカゲがするするとテラスを横切る。そっーと近づいたがやはり小走りに逃げていく。テラスの隅の住処に隠れてしまった。


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そしてアレの庭で見つけたsoffioneーたんぽぽーの完成された姿。あと一日もすればこのフワフワの種が風に舞って飛んで行くのだろう。soffiare,フーっと吹く、からsoffioneと呼ばれる。なんとも情緒あふれる呼び名ではないか。

春満杯のある日のモンテフィオラーレ。






追記:
明日19日から26日までコペンハーゲン、ロンドンと行って参ります。
年に4回の出張の第2回目。久々に大都会の空気と活力を浴びて「知」の保養をしてこようと思います。
また戻りましたら、仕事で得られた面白いことなど含めてupしたいと思っています。
Buona giornata ai tutti miei carissimi amici e arrivederci a presto!!



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by jamartetrusco | 2006-05-18 21:46 | Natura (自然)
2006年 04月 24日

Dio Sole 太陽神

ここのところの快晴、すかっとした青空とキラキラする太陽の日差しの素晴らしさ。
厳しい冬が長く続いただけに、太陽の恩恵を思う存分満喫しているこの頃。

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日本に居た頃にはあまり気づかなかった光の美。日本の美しさはなぜならしっとりと湿っていて、影のあるのような曖昧模糊としたもの、イタリアの明々白々な美とは対照的。イタリアに来て、太陽の威力、つくづく感じるようになりました。すべてが太陽の光とともに美しくなるのです。自然も、ひとびとも。花も、石の色も。

太陽神が実在するかのように。 

バッカス神とともにイタリアの象徴か。

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by jamartetrusco | 2006-04-24 21:26 | Natura (自然)
2006年 04月 19日

かつて湖があったところ ー C'era una volta un lago

グレーベからヴァルダルノ(Valdarno)方面に行く途中、Gaville の街を抜けると右手にかつては水かさ満杯の湖があった場所があります。この湖は近くのサンタ・バルバラ熱発電所を冷ますために使用された人口の湖です。詳しいことはよくわかりませんが、近年必要がなくなり徐々に水上げをして乾かしています。

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今では半分まで枯渇して湖底が見え、またそこに植物が生え出しており、ところどころに泥で色がかわり、半分ミイラ化した葡萄の幹がまるで亡霊のように佇んでいます。その昔は葡萄畑の跡でしょうか。

摩訶不思議な雰囲気の場所、土もひび割れがして、歩くとスポンジのような感触。でも目を凝らしてみたら、たくさんの貝殻が散乱しています。


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大きいものでは幅が20cmはありそう。内側はまるで真珠層のようにキラキラしているものもあって、思わず採集してしまいました。湖に住んでいた貝なのでしょう。でも何故にこんな大きいのか。もしかすると奇形なのか。

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この場所、かつてはキャンプ場あり、ホテル(Hotel del Lago、湖水ホテル)ありで盛んだった時期もありました。今はさびれて悲しげな雰囲気の一角です。でもあと数年すれば今度は緑に被われた広大な野原としてよみがえるのでしょう。ひび割れの泥土から生え出した植物を見て自然の生命力の強さを実感しました。同時に干上がった湖に以前は生息していた大貝の神秘に想像の糸を引かれました。太古の貝か、それとも化け貝か、、、。




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by jamartetrusco | 2006-04-19 00:16 | Natura (自然)
2006年 04月 12日

午後の散策ーMontefili の山へ


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(連続映写した画像を使った合成画像のパノラマ)

今日も少し風が強く、雲はむらむらしていたのですが、娘もイースター休暇で学校はお休みなので、アスパラガス探しbisに出かけました。近くのMontefili モンテフィーリの山へと散策に。この山は登るにつれて岩がごつごつと突起して、頂上は不思議と低木のみ生えた平地となり、四方すべてを見渡せるパノラマが目前に広がります。何かを探しながら山を登るとあっという間に頂上まで辿り着くのが不思議です。

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遠くにはフィエーゾレやフィレンツェまで見えるほど。やはり古くはエトルリアの神殿があったところらしく、頂上には糸杉がまるで神殿の碑のように天に向かってのびています。神聖な場所や墓標のそばには必ず杉の木があるのは偶然ではありません。
随分前に登った時には頂上にいつからあるのか石造りのvasca(水槽)の遺跡があったのですが、今回は見つかりませんでした。見たのはもう10年前ほどですから、自然と埋もれてしまったのか、それとも壊されてしまったのか。少し残念な気持ち。それでも今日のアスパラガスの収穫はすごい。

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また帰りぎわに最近見つけた野生ルッコラの生えている礼拝堂のちかくに行ってルッコラも少し採りました。
これで2回分のパスタ料理ができるわね、とMinaもAleも私も満足。良い運動もできて一石二鳥の散歩といのはこういうのですね。

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by jamartetrusco | 2006-04-12 00:44 | Natura (自然)
2006年 04月 09日

キャンティの一番高い山から

キャンティ地域とVal d'Arno(アルノ川沿いの平地)を隔てそびえるキャンティ山脈の中で一番高いのSan Micheleサン・ミケーレの山で標高892mです。そしてフィレンツェ方向にはミネラル・ウォーターの一名称で有名なチントイアCintoiaがありその背後には手つかずの山の峰が隠れたピラミッドのように広がっています。

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このサン・ミケーレのそばに鉄の十字架が立ったもうひとつの山頂がありますが、この十字架の上まで上ると180度の展望が開けるので、目の覚めるような快晴の日にはよくここに来ては遠くの景色を望んでいたものです。昨日はまさにそんな日。

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透き通るような青空とスカッとする空気と光と影の対照をひときわ極めるような日差し。午後5:30頃友達の家に遊びにいった娘を迎えに行きがてら久々にこの山頂に寄ってみました。

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景色、光は最高だったものの、がっかりしたのは十字架の上に登ることができなくなっていたことです。階段は朽ち果てて立ち入り禁止のマーク。こんなに素晴らしい場所をこんな荒れ果てた状態にしてしまうなんて、もったいなすぎる。

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日本だったらそばに屋台やお見上げ屋が出て、家族のピクニックの場所になっていることでしょう。それも困るのです!でもこれも困るのです!イタリアと日本とあわせて半分に割ったらちょうど良いのかも。

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光と青空と朽ち果てた石造りの味わい深さ ー イタリアの自然の象徴です。










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by jamartetrusco | 2006-04-09 00:09 | Natura (自然)