トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera

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2008年 06月 29日

EcoArtFestival

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EcoArtFestivalと題されたアートフェスティバルが7月13日より開催される。
"Madre, matrigna, amante tradita"ー作家4人展。
昨年7月EEA21主催の展覧会にも選ばれて出品した作家4人。
批評家のエルダ・トレス企画である。
アレの出品作品は2001年法然院にて展示した作品群のコンポジションと頭像の群
を中心に最近作を合わせて展示する予定。
ご案内まで。


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by jamartetrusco | 2008-06-29 18:02 | Arte di Ale(アレのアート)
2008年 06月 28日

16年ぶりの再会

16年ぶりにアムステルダムの友人、マデレーネと再会した。
最初に出会ったのは仕事で向かったアムステルダムに仕事場を持つ陶芸家、ガラス作家の友人、バーバラ・ナニングのオープン・スタジオの際である。元病院の建物内に作家がそのまま空間を利用して工房をもついわば作家スタジオ集落があり、その使用を継続するためにアムステルダム市に懇願するという目的で開かれたオープン・スタジオのパーティーであった。この企画をしたのもこの美術史家でもあるマデレーネである。90年代初めのことだ。そのおかげもあってか未だにこの建物は作家達のものである。

そしてその後彼女は日本を訪れた。もともと平戸に出入るするオランダ船の船長だった先祖を持つこともあってか日本への憧れと興味があり、初来日となるが、その際、ともに伊勢神宮やその周辺を旅した仲である。数年後アムステルダムにて最後に会ったのが16年前。わたしもイタリアに拠点を移したこともあり、出会いはなかなか実現しなかった。彼女はその後16回日本を訪れて、Magna Arte代表として日蘭の文化交流の橋渡的活動を勢力的に行い今に至っている。来年は日蘭交流400周年記念の年で、オランダ、
日本にて様々なイベントが開催されるという。彼女の本領発揮である。

そんな彼女から突然トスカーナに来たい、という嬉しい連絡があった。
狭い我が家に寝泊まりしてもらい、4日間を過ごした。16年という歳月は長いようで
短い。わたしがここに住み出したのがもはや14年なのだから。
相変わらず精力的なマデレーネであるので、滞在中に私たちにも新たな知己を残してくれた。マデレーネと25年ぶりの再会であるというフィレンツェにて工房を持つ画家のクラウディオ。古典的な肖像や静物画を描く作家であるが、会ったとたんにアレと意気投合した。お互い独立独歩で作家生活を送ってきたものの呼吸か。これからも大切な友人となっていくだろう。

そしてグレーベにて1週間ほど前に開廊したのだが、オープニングには島に行っていて出席できなかったアンナ・ルース・ギャラリー。画廊主人はベルギー人女性。焼き物やジュエリーの常設の他、絵や彫刻の展覧会も開催する。観光地としての座に収まって全く文化的刺激に欠けるグレーベの新たな刺激となってもらいたいギャラリーだ。
このギャラリーにてたまたまずっと会いたいと思っていたドゥッチョに会う機会を得た。ドゥッチョはわが町モンテフィオラーレから歩いても行かれるロマネスク様式のサン・クレッシ教区教会横に住んでいる。もとは教会付随の小さな修道院だった建物をすべて元の状態を残して修復した。石もタイルもすべて古い。ワインを作っていた地階空間と地下貯蔵室を生かし、ここ数年間、La Macina di San Cresciの名前で文化的イベントや音楽会、ワークショップの開催場所として地道に活動している。なかなか面と向かって話す機会がなく残念に思っていた矢先だったのでこの新ギャラリーでの遭遇は絶好の機会であった。
フィレンツェ出身であるドゥッチョと同郷のアレとはまた意気投合。今後仕事の上でも良い関係を築き上げていかれれば良い。
この5月からこの場所はアーティスト・イン・レジデンスとしての活動も始めた。
日本との関係も深めることができたら、と思っている。その際の橋渡しを努められたら
幸運だ。

まるまる3日間の滞在中に3つの素晴らしい出会いを得ることができたのは一重にマデレーネに負うところが大きい。彼女が我が家に来なければこんな動きもできなかっただろうから。
良いエネルギーを持ってきてくれたマデレーネに深く感謝するとともに、友人の存在の有り難さを深く実感した。


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by jamartetrusco | 2008-06-28 21:53 | Vita (人生)
2008年 06月 26日

アレのホームページ開設

友人の力をお借りしてアレッサンドロ・ヌティーニ,Alessandro Nutiniの
websiteを開設しました。

www.alessandro-nutini.com
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by jamartetrusco | 2008-06-26 17:54 | Arte di Ale(アレのアート)
2008年 06月 22日

孤島

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Isola di Capraiaに1週間行って来た。
真の夏休みである。
私たちの生活は毎日が休みでありながら毎日が仕事であるという全くけじめのない生活であるので今回ははっきりと「夏休暇」と呼べるものであった。
出発前に私もアレもすべき仕事をすべて片付けて、久々にインターネットの接続の必要なしに、そして携帯の連絡の心配もなしに1週間何も考えずに島へと発った。
なんという開放感。誰も追っかけてくる心配がなく。そして陸地とは船にて2時間半の隔たりのあるリボルノ県の島、カプライヤ島。
以前は監獄があって、普通の観光客が行くような土地ではなかったselvaggiaーワイルドーな島。
存在を感じるのは多数のかもめと毒くらげ。
そして低木の森と岩。島の植物と鳥と野生山羊と、それ以外の存在が必要としない島。
辿り着くことが不可能な岩場の深海。

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「人」が自然に生活を合わせる必要のある島。
一瞬その事実に戸惑いを感じながら、それが本当の自然の姿であることに気がつきなんと心地よく、畏敬を感じて、人間が自然の一つの要因として生きる、というほどよい酔い心地。

島人はいない。島で生まれて育ったという真のisolanoはいない。
島に移住した移民で成り立つ島。
故に住むことを決めた人はすべて島人である。根っ子のないことの良さがある。

風。風がこんなに主張する大地は島以外にないだろう。
毎日が風との対話である。風の向きによってこちらの行動も決まってくるのである。
これだけ強い風は台風以外知らなかった。轟音の風。すべてを破壊するかのような強い
音。

なんと強い島であったか。美しいとか楽しかったとか、夏休みとか、そういう言葉で
形容することはできない。そういう場所を久々に知った。

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by jamartetrusco | 2008-06-22 04:47 | Natura (自然)
2008年 06月 12日

エトルリアの土地にて

アレの7月から8月にかけてのグループ展の場所は彼の常日頃魂の拠り所である
エトルリア文明の発祥の土地、ヴォルテッラ近くのルネサンス時代のVilla Palagione内で行われる。そして同時期に近くのポマランチェ市営の空間でも開催される。7月12日がオープニングという予定。
しかしピサからもフィレンツェからもリボルノからも遠いこのトスカーナの畢竟の地を訪れる人は少ないだろう。望めるのは夏休暇に海辺に滞在する海外からの観光客ぐらいか。

それでもこの場所はアレにとって昔から気になるところである。
ヴォルテラーナという山道の街道を車で走ると必ず目に入るかつてはエトルリア古墳
であったに違いないピラミッド型の山。

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このVilla Palagioneはその裾野、戦略的にも歴史的意味を持つ場所に位置している。
今では会議場として使われたり、様々なコースを営み、世界中から人々が訪れ滞在する文化施設となっている。
近頃のこの手のVillaがおおむね観光客向けのアグリツーリズモやホテルや高級アパートメントに成り代わっているのに対して、このヴィッラは未だに過去の建物をそのまま修復保存しており、大部屋は小さな小部屋に分けてしまうことなく大部屋として残す配慮がある。歴史的建造物の保存として理想的であろう。

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さてこのVillaの礼拝堂にて作品を展示するらしい。壁は薄ブルーにてあまり絵画展示には適していないようであるが、アレの持ち場は祭壇の上。飾ってあるキリストの十字架を取り外しての展示というから恐れ多い。

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ポマランチェでの展示会場は市営の建物で、これもフレスコ画が半円上に描かれている部屋の下の壁がアレの展示スペース。いずれもなにか象徴的である。
ここはまたなんと市からはだれも管理してくれる人を払う余裕はなくまた参加作家のいずれも不可能ということで、アレ自ら会場につくことになりそうである。
私たちもいないこともあって、2週間この地に寝泊まりして、毎日展覧会場を開ける。
なんだか割に合わないような話しだが、それもかえって良しだろう。自身で管理できる
状況であればそこで制作することも可能である。小さな彫刻を制作したり、水彩画を
したためたり、案外変わったオープンスタジオとなりそうである。少なくとも訪問する人と直に対することができるのは願ってもないことだ。

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そしてこの土地周辺はまさにエトルリア遺跡の宝庫である。Tagliata Etruscaといって
山あいを掘りさげて出来たようなエトルリア独特の街道があるのだが、そういった場所もこの周辺に多々ある。墓跡も隠れている。時間のあるときにエトルスキの足跡と息吹を感じるのに最高の土地である。アレはそれを楽しみにしている。

販売はほぼ望めないだろう展覧会であるが、新たなインスピレーションの鼓舞となって
くれれば最高である。

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by jamartetrusco | 2008-06-12 21:35 | Arte di Ale(アレのアート)
2008年 06月 10日

無感動

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バーゼル・アート・フェアを久々に見るための旅から帰って得たものを考えたが、
実は何も書くことがないこと自体に戸惑いを感じている。
フェア自体は10数年ぶりでその活気にはもちろん心も動いたし、現代美術界の
動きも垣間みることはできた。
このところのアメリカに端を発した不況の兆しと裏腹にお金のある人は常に
何があってもお金があるのだ、ということを実感した。
ヨーロッパの底力も感じた。

しかし、である。
はっきり言って心に残る体験がなかったのである。
お金の渦巻く不自然な美術界のバブルを感じたのみである。
心を揺さぶる感動は全く見いだせなかった。
商品化した美術の様相を見たのみである。
ひとつの理由にはあまりにも多くのギャラリーがブースを持ち、またあまり
にも多くの作品が展示され、なにひとつ集中できない、という状況。
どうもこのところこの手のアートの言葉は悪いがスーパーマーケット的見せ方に
疑問を持ち出している。
一度に多くのギャラリーが見れるという利点もあるだろうが、こんなにたくさんの
「もの」を見せてその中からどれを見て良しとできるのか。
どの作品から感動が得られるのだろうか。
感動はこんな喧噪の中では得られないのでは、と思うのである。

ということで、どれだけの刺激が得られることかと楽しみにしていたのに、
何も書くことはない、というのが正直なところである。

こんなニヒリズムに陥っていはしいては自身も否定せざるを得ないことになろうか。

この旅にて最高の収穫はグリューネルワルドの祭壇画である。
これは次回にて。
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by jamartetrusco | 2008-06-10 04:15 | Vita (人生)
2008年 06月 03日

今日からバーゼルへ

バーゼル・アート・フェアに最後に行ったのは1997年だったろうか。
もうかれこれ10年以上経ってしまった。
久々に今年この現代アートフェアの老舗に行くこととなり、楽しみである。
参加ギャラリーの面々もだいぶ以前と代替わりしているに違いない。
もちろん当初の大御所ギャラリーも相変わらず参加しているだろうが。
今年はサッカーのヨーロッピアンカップがスイスとオーストリアにて
行われることもあってバーゼルの宿は満杯にてフランス側に泊まること
となった。バーゼルの空港というのはスイスとフランスの国境堺にある。
飛ぶ飛行機会社によってバーゼル行きとなったりミュールーズ行きとなったり
するからややこしい。違う空港かと思ってしまう。

この週末我が家では白いウジ虫騒動で大変であった。
どこから湧いてきたのか家の扉からころころと転がり家に侵入してくるのである。
最初は1ぴき、2ひきだったのが昨日はなんと外の石畳を埋め尽くすほど
の多量が発生。蠅に成長するらしい釣りのえさとしても使われるような
細い米粒のような白いつるりとした幼虫である。なんとも気色が悪い。
なんて言っても10世紀近くからある町の土台だから下は何をする人ぞ、
で何が詰まっているかわからない土の上に建っている家だろうから、われわれ
以外の住人がいても全くおかしくない。ムカデや蜘蛛なんて序の口である。
石と石の間の小さい隙間から這い出してくるらしいが、穴を埋めればまた
他の穴を探して、という終わりなき戦いである。
アレがせっせと掃いても掃いてもきりがない。
今漆喰を穴に埋めて出口封鎖作戦を実践中。

私が旅から帰ってくる頃には無事退治して一件落着であることを願っている。

ビルバは下のアパートに住むカップルの飼い猫に好かれてしまって毎夕方に
なると真剣なるアタックを受けるのだが、あまり近づくと唸って怒る。
どうも全くカップルになる気配なし。なかなか可愛い若雄猫なのに。
猫の世界もそう簡単でないらしい。


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by jamartetrusco | 2008-06-03 18:52 | Vita (人生)