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2009年 03月 25日
![]() ![]() やや昔イタリアのお地蔵さまのような存在、タベルナーコロについて書いた。 先日友人エルダの 家から近い丘上の散歩道にて遭遇したtabernacoloはことさらその宗教性と土着的偶像性 の間の不可思議な時空間を作っていた。 古色あふれる聖母マリアの像は通常のタベルナーコロのカトリック教のイコンである。 しかしこの聖母マリア像は田舎道の旅程を飾るに通常になく不思議な威厳にあふれている。 天蓋の下にある堂々とした姿である。何か重要な意図をもって置かれたのかもしれない。 このそばに昔からある大きな修道院があったとか。人々の祈りの息吹が感じられる。 手前には鉄の扉までついて小さな礼拝堂の装い。 中に入ってみるとその右側の十字架の存在に驚いた。 だれが作ったのだろう。もしかすると職人の道具を飾ったものかもしれない。 左右アンバランスに道具の飾られた類を見ない十字架は無性に何かを主張しているか のようである。 この小さな礼拝堂を作った作者の祈りが込められているのか。 聖母マリアの像以上に神秘性を帯びているように見えた。 どこか魔性を孕んだような不可思議な一個のオブジェとして。 人知れぬ佇まいのこのタベルナーコロの由来など想いながら思わず祈りを捧げた。
by jamartetrusco
| 2009-03-25 00:08
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