2009年 11月 24日
風景画を追求するこの頃のアレの制作の中で糸杉の姿の存在は無視できない。 すーっと空に向けて延びた糸杉の輪郭は夕暮れ時の光の中で一際目立つ。 トスカーナの風景にはなくてはならない存在である。 糸杉の中でも細く、優美な形をしているのは雄の糸杉、反対にややもっこりと してふくよかなのま雌の糸杉。自然界の雄雌の違いは常に興味深い。 ちなにみこちらでよく食するfinocchio、ウイキョウも雄雌によって形がやや違う。 雄は細く雌はやや膨らんでいる。熱を通して食べるには雄、生のまま食べるには 雌が良いと聞いた。 糸杉は特に周りの自然から逸脱してぽつんと孤立していでたつ姿がなおさら美しい。 なだらかな丘陵地帯の地平線につんつんと数本立つ糸杉のアクセントは風景を きりっと決めるようだ。 かなり大きなカンバスに描きなぐったこの糸杉はどこか糸杉の精霊のようである。 自然の生命の力を抽出した風景画として心惹かれる。
by jamartetrusco
| 2009-11-24 22:35
| Arte di Ale(アレのアート)
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