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2010年 10月 16日
ゴッホの没後120年を記念した展覧会が東京の新国立美術館にて10月1日より開催されているが、この会期中10月23日に関連イベントとしてこの画家を題材としたドキュメンタリー映画'There Is No Blue Without Yellow And Orangeが上映される。「黄色とオレンジなしには青はない」という題名も詩的でゴッホの色彩を語るのにふさわしい。 没後120年記念ということもあって今年は様々な展覧会が開かれたり、またゴッホの書いた手紙を集めた豪華本の出版もあった。 この映画の監督はゴッホと同名を持つフィンセント・ファン・ワインガールト監督。もともと写真家である。何故この映画について話すかと言うとアムステルダム在住の親友のマデレーネが関わっているからだ。 彼女と会ったのはいつだっただろうか。かれこれ20年前だったか。イタリアに渡る前に東京にて 数年仕事をしていた時期に別のオランダの友人を通して知り合った。その頃は自分のデザインをした 帽子とアクセサリーをして華やかでチャーミングな女性で、すぐに友達となった。 彼女とともにした伊勢神宮への旅は今でも心に残っている。 その頃から日本への興味を持っていたので、持ち前の人なつっこさとエネルギーでその後オランダ、 日本の架け橋となる様々な文化交流を手がけられた。 アムステルダムのヴァン・ゴッホ美術館ともつながりがあり、そこでの日本関連の展覧会にも少なからず貢献しておられる。 このたびの映画はゴッホの短いながらも強烈な作家人生に多大な影響を及ぼしたヨ−ロッパの 国々ー生まれ故郷のオランダに始まり、宣教師として滞在したイギリス、ベルギー、そして晩年自殺するまで過ごしたフランスの各地を巡り撮ったドキュメンタリーである。短い生涯の中で26カ所も 場所を変えて住んだという驚くべき足跡。その際に出会った人々、風景、体験がそのままゴッホの制作に影響を与えているのである。そしてなによりも大きなインパクトとなったのは日本から渡ってきた浮世絵である。400枚は所持していたとされる。浮世絵との出会いなしにはゴッホの色彩による画面構成への変化は生まれなかったのである。 この影響を辿るべく日本にも足を延ばして今映画を撮っている監督の友人の話しをマデレーネから聞いたのは今年の5月頃だっただろうか。 マデレーネさんはこの映画撮影に関して大きな手助けをしたので、今回は招待して来日される。 1週間強の短い滞在におつきあいできないのは大変残念だ。 ![]()
by jamartetrusco
| 2010-10-16 21:02
| Cinema (映画)
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