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2011年 10月 16日
フィレンツェの剥製と解剖学の宝庫であるLa Specola博物館の人気のない館内の一角で 美しい焼き物の作品展を見た。 焼き物とはいえ壁にかけて鑑賞する平面作品群である。 作家の名前はジョヴァンニ・マフッチ。 ピストイア圏内の標高1000メートルの山奥に住むようである。 焼き物の土も周囲の森林から掘り出し、窯も地面に掘る原始的な野焼きの焼成方法にて、すべて手練りで作る。 最近では容易に買うことのできる粘度や電気窯などあるにも関わらずあえてすべて自身の力と手を持って 焼きものを作り上げる理由は自然と人間の原始的な関係に帰還するためである。 10,000年前から人は土と火を使って生活容器を作ってきた。 その本来へ目を向けて、土、水、火、気の4元素が関わることによる土の変容を自身で体験する。 この作家はたぶん毎日の生き方もかなり原始的なものではないかと想像する。 作品はそういった原始的な容貌の器から平面作品まで。 平面作品は自然の葉などを火によって土の表面に現像するような手法のもの。 火による絵画、火による写真印刷、Firepaint, Fire Photography、そしてImpressionと彼は呼んでいる。 夏場はワークショップがあるらしい。来年は是非参加してみようかと思う。 今夏の日本滞在で焼き物作りに関心を示した娘を連れて。 来年の楽しみがひとつ増えた。 ![]()
by jamartetrusco
| 2011-10-16 17:05
| Arte (芸術)
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