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2012年 01月 24日
照明器具などのデザインを手がけ照明製品の工場販売店を兄弟で営んでいた ピエトロはついに仕事をすべて弟に譲り彼の人生の情熱であるデザインや アートワーク制作に専念することに決めた、と聞いたのは去年の夏。 やっぱり、と思いさほど驚きもなかった。 ジュエリー作家である奥さまのYokoさんとともにフィレンツェのアート工芸工房の SAMにスタジオを構えた。 この修道院を改装した市の経営する集団工房空間に入りたい作家、工芸家は結構多いと思うが、 早くもその権利を手にいれたふたり、さすがに行動力がある。 その決心の潔さはやはり長年に渡る彼のアイデアに満ちた人生から自然に発生 したことだろう。 奥様のジュエリー作りも傍らで支えて、ふたりで好きな制作を通して生活を建てている ふたりは本当に素敵だ。 彼らのお家も色々なアイデアあふれるアートワークに満ちている。 あちこちから見つけた引き出しだろうか、それらを無造作に組み合わせた家具。 カラフルなプラスチック、パスタざるをたくさん重ねただけのオブジェ。 そして錆びの寂びのある円形を合わせた平面。 アイデアから生まれた様々な仕事。 ご夫婦で制作する素敵なカップルは日本でも知っている。AiさんとJunさん。 平面作品、焼き物とそれぞれ異なるメデアの作家同士。でもお互いに 刺激し合いながら展覧会のためにどんどんと制作している。 作品はもとより、住まいも食事も、生き方すべてがとっても味があってふたりらしい。 制作する者同士の付き合いは案外難しいと言われる場合もあるが、そんなことは ないと思う。お互いにお互いの空間と自由とを尊重し合えばこんなに素晴らしい 生き方の総合はないと思う。 アイデアに満ちた作家同士がアイデアを出し合ってそれぞれの信じる「何か」を 制作していく。作品ばかりではなく人生までも制作していく。 これ以上の力はない。 アレに対しての私はなんだろう。制作するアイデアのない私はアレを影で支えることは できてもふたりの力で人生を生きるアイデアの源を二乗していくことは可能なのだろうか。 ![]()
by jamartetrusco
| 2012-01-24 01:42
| Arte (芸術)
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