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2014年 05月 25日
エミリア・ロマーニャの小都市Cesenaを訪れた。 ジェネシスのメンバーだったギタリスト、スティーブ・ハケット率いるバンドのコンサートを 見るため。 ジェネシスはピーター・ガブリエルとスティーブ・ハケットが抜けてからはポップ・バンドに 成り代わり過去の姿は見る影もない。 ステォーブ・ハケットはすでに60歳を過ぎているのにまだまだ若々しいエネルギーに溢れて いる。去年から開始したGenesis Revisitedのツアーは今に至り、今年からGenesis Extendeedと 命名され、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本へと勢力的にコンサートを続けている。 ジェネシスを初めて聴いたのは1973年、中学生の頃、ある日レコード屋に赴いて音楽を 探していた時、背景に流していた音楽がSelling England by the Poundだった。 その音色に魅了され、それからTresspass, Nursery Cryme, Foxtrotと立て続けに購入した。 アイロニーを含んだ、イギリス独特のBlack Humourとヴィクトリア・ゴシックの暗い イメージが合体されて独特の想像の世界を作り出したいわゆるプログレッシブ・ロック・バンド。 イタリアでは特にVan Der Graaf Generatorと並んでマイナーなバンドがメイジャー的成功を 博した。 そしてスティーブ・ハケットは過去のジェネシスの名曲を再生し、コンサート化した。 人によっては過去の栄光にすがるという批判もあるかもしれない。 しかし現在の完璧にコマーシャル化した音楽マーケットへの反逆とも言える。 良い音楽はクラシックとして再生可能なのである。 以前からのファンが溢れるコンサート会場。ジェネシスの創造した名曲を聴きたいという 願望の元に集まったそれほど若くない観衆とその両親に連れられてきている次世代。 不思議な調和を作り出す、そして例えようのない肯定的エネルギー。 ただただ堪能の言葉のみ。 人生一度生きて死んで行く人間の宿命の中、生きるためのエネルギーとなる芸術。 一度どん底に落ちて今不死鳥のように飛びつつある気分である。 すべてこの「何か」へのお陰、有り難くまだまだ生きていける自信がついた。 Viva Steve Hackett!
by jamartetrusco
| 2014-05-25 23:12
| Musica (音楽)
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