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2006年 05月 28日
Bodil Manz、彼女の自宅兼工房を訪れるのはこれで2回目である。コペンハーゲンの中央駅から電車に乗って2時間弱、なだらかな風景が広がる。海まですぐの平野地帯である。駅まで車で迎えてくれ、彼女の家へと向かった。 ![]() ![]() ![]() ボディルはデンマーク陶芸界を代表する作家である。美しい筒の形体は一目で彼女の作品とわかる。透けるように薄い磁器ならではの肌合いと器の内部と外部にアシンメトリカルに施された意匠は中と外の空間の接点となり、緊張感のあるバランスをみごとに達成する役割を果たしている。ときにはモノクロでときには色彩豊かに。モンドリアンに代表されるオランダのデ・シュティル派やロシアの構成主義などの影響も感じさせる意匠である。筒の形のみ制作する理由は一番ニュートラルな形であるから、だそうだ。形体の主張を避けたい意図であろう。ボディルの器はそこにあるだけで周囲の空気を浄化してしまうような透明感がある。 彼女は大の日本びいきでもある。日本へも数回訪れており、また美濃の国際陶磁器コンクールでの受賞経験もある。 ![]() 彼女の工房の2階にはデッサンをしたり、構想を練る作業台があり、 そのそばには日本の伝統的門構えや竹の壁などの写真がモザイクのように一枚の額となって置いてある。そして参考となる様々のポストカードも重要な着想の源であろう。作家の工房は置いてある本や小物でその作家の頭の中の興味が半分ほどわかるようだ。 ![]() そして絶対に手放したくない思いでの作品のおさめられたショーケース。ご主人や自分の昔の作品群。これもとても魅力的だ。 ![]() 今回は最新作を見せてもらった。5つほどのサイズの違う筒形。同じ筒形なのに、サイズの大きさによってまた違った表情が生まれてくる。 お昼の後、海のそばまでドライブしてくれた。遠方に見える島をさし、あそこにも夏にときどき行く家があるの、そして静かに仕事をしたいときに使っているわ、と話してくれた。 一人では淋しいような住まいではあるが、スカッキという愛犬が最良の相手をしてくれる。また建築家、グラフィックデザイナー、家具デザイナーとアートの道をそれぞれ歩む3人の子供たちも彼女の誇りだ。 2008年の2月からコペンハーゲンのデンマーク工芸美術館にて回顧展も控えている。今まさに仕事ざかり、絶好調のボディル。あいにく小雨の降り、涼風の吹く春とは思えない日であったが、今度訪れるときは光の美しい日であってほしい。 ![]() ![]() ☆以下のランキングに参加中です。クリック2回 ご協力ありがとうございます。 人気blogランキングへ にほんブログ村 美術ブログ
by jamartetrusco
| 2006-05-28 22:26
| Arte (芸術)
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