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2015年 03月 08日
16歳の娘のおかげで去年の秋イタリア版のXFactorをフォローする機会を得た。 毎年放映されるX Factor、日本では全く根のつかないマルチナショナルのTV番組の ひとつ。ビッグ・ブラザーなどに端を発した最近のリアリティーTVの一つと言える。 オーディションから選ばれた音楽の道を夢見る候補達がそれぞれのカテゴリーに当てられた 審査員の元で毎回選ばれた曲をこなしながら視聴者、審査員の判断で選ばれ、残って行き、 最後優勝者が選ばれる、という形式の番組である。オーディションからフィナーレまで 3−4ヶ月かかる。 毎年放映されているものの全く興味なくて、馬鹿にしていたのに、去年はなぜかはまって しまった。 なぜかと言うと娘がファンとなったMadhがいたからである。 フィナーレ二人に残り2位に終わった。 第一印象は全く興味なし、の感じのちんぴら風の若者だったのに、毎回観て行くにつれ どんどんとその良さを見直してしまった。なぜだろう。 趣味から言うと真反対な感じの音楽と風貌のこの若者に、どこか魅力を感じ始めたのは 彼が日本のファンとわかったからだろうか。 自分で作曲した最後の切り札となる曲は Sayonara 「さよなら」という曲である。 すべて歌は英語、これもイタリアの一般観衆には受けが悪い。 めざすのはムンバトンというラップとボリウッドを混ぜたようなのりの良い旋律。 そして全く一般うけしそうにないビデオとともに発信。一部のファンはいるものの今後は どうなるだろう。 これからが勝負だろう。 まだ21歳のMadhは今までイタリアにいなかったタイプのミュージシャンだと思う。 音楽の中に政治プロパガンダも恋愛の甘いメロディーも関与しない、純粋に音楽を追求 しようとする。 誰にも屈しないという若い情熱が感じられる。 少し正統から離れたマイナーなこの歌手に惹かれた娘にもやや安心する気がする。 将来日本でコンサートが行えると良いのに、と思う。
by jamartetrusco
| 2015-03-08 05:25
| Musica (音楽)
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