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2006年 08月 23日
![]() ソヴァーナの素晴らしいふたつの建築美術、教会とドゥオーモ。ソヴァーナの歴史はソラーノのそれと近いものであるのであえて語らないが、この小さなそして歴史深いボルゴの教会内部のciborioー聖体用祭壇ーとドゥオーモの美しさは単に画像のみにて紹介するしかない。宗教というものがまだ太古の神聖を求める精神に基づいていた頃、まだ野心や政治力、力の行使に至っていない頃の教会建築の美しさはなんだろう。 ![]() こういう場所に足を踏み入れた途端、実際に神聖な気持ちになるのである。何故かわからない。たぶん原始の本能に訴えるのだろうか。装飾過多のバロックやロココ様式、またはルネッサンス様式にも味わえない何かである。 規模自体が人間レベルであることも関与しているのだろう。以上に天井の高いゴシック建築になると親しみより恐れを感じるようだ。それは人間を小さく見せること自体が目的であったであろう。 ![]() ![]() それに対して12世紀ロマネスク様式はどこかまだ異教の要素を残している。まだ太陽神、水の神、土の神、気の神がいるかのような透明で土臭いような空間である。わたしが最も落ち着き、そしてその心に響く美しさを感じる建築空間である。そして木漏れ日のような光の美しさを再確認した。 ![]() ![]() ![]()
by jamartetrusco
| 2006-08-23 06:07
| Viaggio(旅)
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