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2007年 03月 29日
![]() 先日EEA21の横澤さんがスタジオを訪れた際にアレのオリーブ素材の木彫りに興味を持ってくださった。故に夏のEEA21の展覧会にはオリーブの彫刻を少し展示させて頂く予定である。 アレのオリーブ彫刻の特色はオリーブに忠実であることだろう。そこには作家の作為と自然との微妙なバランスがある。ある意味で焼き物が火にその魂をまかすのと似ている。 自らの手で彫る。故にオリーブのあるがままの姿が素直に形となって出てくる。機械はもちろんのこと、のこぎりさえの介入もないので、形自体はオリーブ主体である。オリーブの決めた動き、線に沿って手が動くのである。 ![]() オリーブの年輪は根っ子からわかる。成長の足跡がそのまま根っ子の歪曲に示される。 柔らかい部分は彫り込まれて消えて行く。だんだんとひとつのオリーブの根っ子の神髄へと到達していく。否応なしに形が決まっていくのであるが、それは無心な行為によってのみ発見できる。だから最後に残る形はオリーブの魂が露になった本質、エッセンス、エキスなのである。まるでオリーブの内臓へと掘り下げるように。だから力強いのだ。 作家の役割は「本質」を発見し見極めるのみである。 オリーブの面と裏の顔。 ![]() 明日から4月13日まで日本にて、しばしお休みします。 桜の薫香色気に溢れる春爛漫の日本、楽しみです。
by jamartetrusco
| 2007-03-29 00:04
| Arte di Ale(アレのアート)
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