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2008年 01月 08日
![]() エルダ は作家であり、詩人であり、美術評論家であり、アレの作品の良き理解者である。展覧会の紹介文はいつも彼女に依頼している。 以前は長い間我々の住むキャンティ地方に住んでいた。此の地がまだ今のようなワインやアグリツーリズモのブームに至っておらず、安く貸家や売り家が手に入り、世界からあまりお金のないボヘミヤン的アーティストや作家がこの地方の独特な景色に魅せられて移り住んで来た1970年代から90年代初めぐらいまでの時期である。 我々が住み着いた1994年はもうボヘミヤン達がほとんど逃げ出した後であった。 その頃まだ残っていてボヘミヤン時代のキャンティを体験してきたのがエルダである。 ![]() エルダも観光地と化したキャンティが住みにくくなり、一時仕事にてフィレンツェやミラノに移り住んだが、今の住処はトスカーナ地方の人里離れた小さな集落、モンテチェルボリーMontecerboli−である。 未だに未開発の地を求めてさまようボヘミアン精神健在である。トスカーナの海岸より 20キロほど離れた山奥のそれこそ車がなければなにもできない辺境地である。 ![]() この集落のすぐそばには地熱発電で有名なラルデレッローLarderelloーがある。19世紀初頭まではモンテチェルボリの名前で知られていた地域であったが、1827年に硫黄温泉の地熱を利用してフランス人のフランソワ・ドゥ・ラルデレル(Larderel)が発電を開発したことからその地名の源となった。 世界初というから興味深い。トスカーナ大公レオポルド2世の力であろう。 ![]() この地に近づいてまず目に入るのはこの発電所の噴気孔から立ち上がる煙である。 そして地面を蛇のように這い巡るメタルの管。遠くからみるとまるで現代アートの インスタレーションのようである。決して美しいとは言えないのだが、興味をそそる風景。 エルダは10数年まえこの当たりをうろうろしていて見つけた小さなアパートを手に入れた。大変安かったらしい。近年まで夏場に使っていたこの穴蔵のようなアパートが 現在の彼女の住まいである。 常に文化やアートに関わる仕事をてがける彼女であるので現在この地の市長といろいろなプロジェクトを相談中。将来的に老朽化した発電所を完全に閉鎖する方向であるので この街の財政面を助けるために文化に投資させようというのがエルダの意向である。 いずれラルデレッロの芸術村や夏の展覧会イベントなど始まる可能性多いにあり。 Valle del Diavolo ー悪魔の谷ーというなんとも象徴的な名称の此の地にアーティストの集落ができたらなんとも楽しいではないか。我々もなんらかの形で参加することができたらと思っている。 今後の展開を見守っていきたい。 ![]()
by jamartetrusco
| 2008-01-08 18:15
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