2008年 11月 03日
![]() Barbagiannaという名前で知る人ぞ知るの現代アートを紹介する田舎家がある。 フィレンツェから15キロほど行った高台の丘の上の家。 18世紀から建つ農家であるが、そこはMorgana Edizioniというアレッサンドラが営む芸術関係の書物の出版局でもあり、また季節の良い半年間はさまざまな展覧会、ミーティング、コンサートなどなど開催される文化センターともなっている。 ![]() 11月だというのに異例の暖かさである昨日、作家友達のエレナ夫婦とともに初めて この場所を訪れた。散歩がてら坂をてくてく登っていって辿り着いた場所は遠景に 典型的トスカーナの風景が開けるまさに桃源郷。 古い農家もあまり手を加えずに、床も扉も壁もすべて朽ち果てた美しさを残している。 今展示されているのはフィレンツェに移り住んで長いカロリーヌ・ガロワというフランスからの作家の作品。 19世紀のフランスの象徴派詩人ランボーのVoyelles「母音のうた」からインスピレーションを得て描いたという。「母音のうた」はフランス語の母音であるa, e, i, o, u「アエイオウ」の五音とその音から連想される色を歌った詩である。 音声と色との関連は音楽と絵画との関係のようなつかみどころがないようで明確な 絆である。 ![]() ![]() 色とりどりの美しい装丁の本が多く置いてある空間であるので彼女の作品とも静かな調和を醸し出している。 本と言うオブジェの美しさ、紙質や色合いから読みたくなる本が並んでいる。 「素材」というものの真の価値を見せてくれる芸術の住処である。 秋の色の移ろいと永劫なる美に囲まれてゆったりとした時を過ごした。 ![]() ![]() ■
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by jamartetrusco
| 2008-11-03 18:30
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