2008年 11月 14日
アレのBicのボールペンでのデッサンはその日その日の気分が 出ていてとても正直である。 デッサンが時としてより面白いのはまさにその部分である。 完成させようという気負いがなく一瞬の閃きがそのまま手先に 現れるからである。 夏のヴォルテッラでの展覧会でもてあました時間の多くはこの デッサンの小本に結晶となって残っている。 この時期のデッサンが今の彼の描くテーマの源ともなっている。 心の中にある神殿。エトルリアの神々の囁きが息吹となり自身の 心の拠り所の再発見へと繋がる。 自分の体、心、すべては頭にある思いの交錯した一塊 や蓄積された歴史の記憶から培われるのである。 頭は心へひとつの周波を発心し、心はその肉体の存在する意味を追求する。 黄金発見を目的とするアルケミスタのように心の黄金を発見することこそ 作家の生きる術である。 心の神殿。中にある宝の所在はこれからさらに掘り下げられる。
by jamartetrusco
| 2008-11-14 22:23
| Arte di Ale(アレのアート)
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